名古屋の中村公園内にある「豊国神社」へ行ってきました。豊国神社は限定御朱印を色々と出していて、密かな人気のある神社です。
ちなみに中村公園は、名古屋の観光スポットとしてメジャーな旅行サイト等で紹介されているのをよく見かけますが、「中村公園」だけを観光目当てで来るのはあんまりおすすめしないです。
「豊国神社→秀吉清正記念館→妙光寺→常泉寺」のルート全て込みでの”中村公園観光”ですね。たぶんああいうサイト書いてる人は、実際に行ったことないんじゃないかな…?と思いつつ、本文へ参ります。
目次
豊国神社の御朱印『18日限定御朱印』『清正公社御朱印』の話|熊本城の復興に寄付される
豊国神社では、秀吉公の月命日の18日限定で頒布している御朱印があります。「18日限定御朱印(紺色)」ということで、書置きのみ1枚500円で頂くことができます。
さらに、「清正公社御朱印(ピンク)」というものもあって、これは枚数限定ではないのですが、納められた初穂料全額が、熊本城内で瓦解した加藤神社の再建復興費用として寄付されます。こちらも書置きのみ1枚500円。
これ以外に、御朱印帳に筆書きして頂ける御朱印もあります。こちらは季節ごと、春夏秋冬でそれぞれ変化します。これは300円です。豊国神社の御朱印帳の話は後述。
大鳥居が目の前に!最寄りの中村公園駅を出るとそびえたつ大鳥居は、中村区の名古屋市編入記念で創建
中村公園一帯は歴史上のあの有名人、「豊臣秀吉」と「加藤清正」の誕生の地です。加藤清正公は、熊本城を建てた人ですね。超有名人なお二人ですが、秀吉の母親と清正の母親は姉妹(?)関係で、家が隣のご近所さんだったらしいです。
▲ 大鳥居は高さ24.5メートル
最寄り駅の出口を出ると、真っ先に目に入る大鳥居、当時は日本最大だったそうですが、現在は7位かそこららしい。少なくとも平安神宮の大鳥居よりは小さいなぁ、という印象です。
大正十年、中村区が名古屋市に編入されたのを記念して計画され、昭和四年六月十七日に起工、…翌昭和五年の元旦に竣工式を執り行いました。鉄筋コンクリート製で全長約24.5メートル、柱直径2.5メートル。
完成当時は日本最大の鳥居で、今までに二度ほどの修復や再塗装を経て現在に至ります。
この大鳥居から、中村公園までは一直線。迷うことはないのですが、意外と距離があるんですよね。日頃の運動不足がたたってちょっと疲れつつ、到着です。
豊国神社は豊臣秀吉公を祀った神社|豊臣秀吉公は死後、天皇から『豊国大明神』の神号を得て神様として祀られることになった人物
豊臣秀吉公は木下弥右衛門の子として、ここ尾張中村に生まれ、幼少期は「小竹」「日吉丸」と呼ばれていました。豊臣秀吉公は、1598年8月18日に亡くなりましたが、その翌年に後陽成天皇から「豊国大明神」の神号と神階を与えられました。
秀吉公は慶長三年八月十八日、京都伏見城で六十二年の生涯を終え、東山山麓の阿弥陀ヶ峰に埋葬された。翌、慶長四年には後陽成天皇より「豊国大明神」の神号と正一位の神階を与えられ、神として祀られる事になった。
豊国大明神の呼び名は、その廟のある東豊国山に起因すると考えられている。関西方面では「ほうこくさん」、尾張中村においては「とよくにさん」と呼ばれ親しまれている。
▲ 御祭神として祀られている秀吉公
▲公園内にある豊国神社は結構こじんまりとしていた
豊国神社の境内はかなり小さいです。ちょっとしたお部屋くらいの広さでした。参拝した日が平日の月曜日だったせいか、比較的空いていたので落ち着いて観ることができました。
▲豊国神社の「三の鳥居」
なにせ豊臣秀吉公は、ヒエラルキー最底辺から最上位まで登り詰めた挙句に、神様になっちゃった方です。出世、勝負などのご利益を求めて参拝される方が多い神社です。
豊国神社の御朱印帳|限定御朱印帳、御朱印帳袋も度々頒布しています
豊国神社は御朱印のみならず、御朱印帳も多々頒布しています。通常は値段1300円で、色とりどりのものを用意しています。ピンク、黄色、緑、紫などなど…どれも柔らかい仕上がりのやさしい色ですね。
透明ビニールカバーは付属しておらず、別途100円です。
豊国神社では、太閤祭に合わせて限定480冊で頒布されていた『太閤祭限定御朱印帳』(平成28年)や、どの方位に行っても素敵な旅ができるように願いが込められた『五色御朱印帳』等、さまざまな御朱印帳が頒布されてきました。
豊国神社の限定御朱印帳は、頒布期間が終了してしまうと再販がないので、豊国神社ファンの中には毎回拝受しに行っている方もいらっしゃるようです。気合が違いますね(笑)
豊国神社の『木製ひのき御朱印帳』値段は2500円
2017年12月から、通常の御朱印帳の他に木製ひのき御朱印帳の頒布も開始されました。お値段、2500円。やっぱちょっとお高め。サイズは16cm×11cmなので、少し小さめです。実はこの「ひのき」、これから新調される三の鳥居の材料の一部なのです。
一頁めには太閤印と金字の秀吉公花押が施され、ひのきの木肌に因んだピンク色の銀字で御神号が入ります。
豊国神社では、これから変わる新しい年号の施行と新しい天皇陛下のご即位に向けて、三の鳥居を新調する計画が進んでいます。その三の鳥居の材料として使用する「ひのき」の一部を使った御朱印帳なのです。
▲岐阜県の職人さんがひとつひとつ丁寧に縫製しているそうです(豊国神社公式ブログより)
豊國神社(中村公園)のアクセス方法
豊国神社は、地下鉄東山線「中村公園」駅から徒歩12分くらいで到着します。出口は「2番出口」か「3番出口」のいずれか。
2番出口と3番出口は道路を挟んで位置します。より近いのは交差点を渡らなくて済む「3番出口」ですね。ただ、3番出口からは先程の大鳥居は良く見えません。大鳥居もしっかり見たいのならば、「2番出口」から出て大鳥居を見学し、交差点を渡って、豊国神社へ向かうのが良いと思います。
【平日】名古屋観光するなら「地下鉄全線一日乗車券(¥740)」
平日にあっちこっち名古屋を回るなら、地下鉄の一日乗車券を購入するのがお得です。大人740円で、名古屋の地下鉄が一日中乗り放題になります。
【土日祝と8日】『ドニチエコきっぷ(¥600)』もある!市バスと地下鉄が全部乗り放題
土日祝と毎月8日には、なんと大人600円で市バスと地下鉄の両方が全部一日中乗り放題になる『ドニチエコきっぷ』の販売があります。ちなみに、なぜに8日が加わっているのかというと、8日は「環境保全の日」だからなのだそうです。
土日祝と毎月8日ということで利用日が限定されているので、タイミングが合ったらラッキーですね。1日600円でバスも地下鉄も全部乗り放題というのは、かなりの破格です。2箇所行くだけで元取れるくらいの金額ですから、土日祝の名古屋観光だったら、利用しない手は無いですね。
豊国神社(名古屋)の営業情報
- 住所:愛知県名古屋市中村区中村町木下屋敷(中村公園内)
- アクセス:東山線「中村公園」駅3番出口から徒歩12分
- 拝観料:無料
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