富山県高岡にある『高岡城(高岡古城公園)』は日本100名城に選定されており、100名城スタンプも設置されています。前田利長がつくったお城ですが、お城自体は1615年の一国一城令によって廃城となり、今は城跡のみ残っています。
高岡城跡は、一時期消失の危機に陥りましたが、地域市民の嘆願運動によって無事に受け継がれてきました。現在は高岡古城公園として地域住民にも、観光客にも親しまれています。
目次
高岡城の日本100名城スタンプ「33高岡城」
高岡城の日本100名城スタンプです。「続」ではなく無印のほうですので、持っていくスタンプ帳には気を付けましょう。
設置場所は、高岡古城公園内にある『高岡市立博物館』です。入ってすぐの受付カウンターの横に設置されています。入場は無料です。
▲高岡市立博物館
高岡市立博物館は、高岡古城公園の「大手口」から入って30秒くらいまっすぐ歩いたら右手にあります。大手口は「あいの風とやま鉄道 高島駅」から向かう人が一番近い入り口です。
スタンプの場所は曜日や祝日の対応によって若干移動することも多いらしいです。博物館が休みの時は表に出ているときもあるそうです。
高岡市立博物館の営業情報
- 時間:9:00~17:00(入館16:30まで)
- 休館日:月曜(祝日のときは翌日が休館日になる)、年末年始
- 入館料:無料(イベント時は有料の日もある)
高岡城の本丸広場と見どころ
現在は跡形もなく消え去っています。天気も良かったので景色も美しく、それが逆に切ない気持ちになったりします。水濠と石垣(一部)など、築城当時のまま残されているものも少しだけあります。
高岡のご近所さんと思われる方々が犬の散歩をしていたり、マラソンをしていたり、地域市民から愛されている公園だとわかります。自然がとても豊かで、街中にいるということを忘れそうになりますね。
ここの見どころといえば、築城当時から残されている石垣です。高岡市護国神社の方から射水神社へ向かう途中に、刻印石が刻まれたままの石垣があります。
前田利長の銅像
富山で大活躍していた前田利長は、1605年には隠居生活に入ります。その隠居の場所として使われていたのが富山城だったのですが、火事で消失してしまったので高岡城へ移ってきました。
利長は高岡城に入って5年で亡くなってしまい、その後一国一城令によって高岡城は廃城となったのでした。
高山右近の銅像
高山右近は、高岡城の設計(縄張)をしたと伝承されている人物です。キリシタン大名で、築城の名手として有名でした。
民部の井戸
高岡城があった頃に、城内の飲料水用に複数の井戸があったのですが、その中でも特に大切にされていた「民部の井戸」が遺っています。場所は、三の丸茶屋(売店)や市民体育館の横です。井筒の深さは8mもあります。
高岡古城公園の3分の1は水濠
東京ドーム4.5倍もの広さを持つ高岡古城公園は、3つの水濠に囲まれていて、水濠の面積は全体の3分の1をも占めています。水濠はほとんど築城当時のままです。
水が豊富なため、豊かな自然が楽しめるのです。春にはさくらの名所として大きく賑わいますし、秋には紅葉が鮮やかで、多くの観光客の目を楽しませてくれます。
水濠は、遊覧船に乗ってゆっくりと遊覧することができます。水上から眺める景色はまた違ったものになりますし、桜の時期には特に人気のアトラクションです(常に運行しているわけではありませんのでご注意ください)
▲高岡市護国神社
▲射水神社
高岡古城公園の動物園
▲動物園内にある自然資料館には標本が展示されています。入り口には自然資料館の記念スタンプがあります。
高岡古城公園内には、動物園まであります。小さい子供連れでにぎわっていました。色鮮やかなフラミンゴたちの鳴き声が聞こえます。
▲動物園内に多々銅像があるのも、鋳物で有名な高岡市ならではの特徴です。
高岡古城公園の営業情報
- アクセス:北陸新幹線「新高岡駅」車10分、あいの風とやま鉄道「高岡駅」徒歩15分、氷見線「越中中川駅」徒歩4分
- 住所:〒933-0044 富山県高岡市古城1−9
高岡城を観光した後は、すぐ近くの高岡大仏に寄っていきましょう。奈良・鎌倉に続く日本三大仏として有名なスポットです。
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