隅田川七福神(向島七福神)巡りは、下町の雰囲気を感じつつ、ゆっくり散策できる1時間半~2時間のコースです。
江戸時代から始まり、200年を超える歴史ある七福神巡りであることから、毎年かなり人気で多くの人が参加しています。様々な授与品が用意されており、楽しみ方も色々です。
寺社の見どころやアクセスマップ、授与品をまとめました。
この記事を開きつつ、スマホを片手に巡っていただけるように書きましたので、ブックマークして当日にもお役立てくださいませ。
目次
隅田川七福神巡りの基本情報
開催期間 | 1月1日~1月7日(年により多少変動あり) |
開催時間 | 9:00~17:00(百花園の入園は16:30迄) |
所要時間 | 徒歩のみなら1時間半 参拝列や社務所に並ぶ時間を含めると2時間半~3時間 |
最寄駅 | とうきょうスカイツリー駅 押上駅 堀切駅 |
授与品 | ・色紙 ・御朱印帳への揮毫 ・特別御朱印 ・スタンプ色紙 ・宝船とお人形 |
公式サイト | 隅田川七福神 |
とうきょうスカイツリー駅もしくは押上駅からスタートして1社目を三囲神社にするか、堀切駅からスタートして多聞寺を1社目にするか、いずれかの順路で巡るとスムーズです。
開催時間は各日9:00~17:00ですが、途中の百花園は最終入場が16:30までとなりますので、ご注意ください。
隅田川七福神巡りの授与品
七福神色紙 | 色紙300円+揮毫各500円 |
持参した御朱印帳への揮毫 | 各500円 |
金泥揮毫特別御朱印 | 各1000円 |
スタンプ | 色紙300円+スタンプは全部無料 |
宝船 | 宝船1500円+お人形各500円 |
隅田川七福神めぐり 墨堤名所案内 | 300円 |
御朱印帳への揮毫は、対応しない年度もありますのでご注意ください(直近の令和6年は対応がありました)。
授与品がこれだけ種類あると迷ってしまいますが、色紙に御朱印を揮毫していただきながら巡るのが、最も定番です。迷ったら七福神色紙にしておくのがおすすめです。
筆遣いが個性的で、とっても素敵な色紙に仕上がりますよ!
色紙300円・各揮毫500円なので、トータルで3800円掛かります。
また、各寺社で「新春 金泥揮毫 特別御朱印」を頒布しています(各1000円)。
金色の墨で、おめでたい揮毫の色紙がいただけるとあって、大変人気です。限定100枚しか頒布されませんので、ご希望の方はお早目にいただいてください。
隅田川七福神には、各社寺に無料のスタンプも設置されています。このスタンプは自由に押すことができますが、スタンプ押印用の色紙は有料(300円)で販売されています。
揮毫していただく用の七福神色紙の袋がそのままスタンプ台紙にもなっていましたし、スタンプ用色紙を買わなくても自由に押せますので、費用を抑えたい方は改めて購入する必要はないかもしれません。
各寺社で求めたお人形を宝船に乗せて飾ることもできます。
宝船1500円・各お人形500円なので、トータルで5000円掛かります。
「隅田川七福神めぐり 墨堤名所案内」という冊子も販売されています。
七福神の各寺社の紹介はもちろん、コース周辺のおすすめ飲食店や歴史の紹介など記載されていて結構面白いので、気になる方はぜひ手に入れて、もっと隅田川七福神めぐりを楽しんでみてくださいね!
冊子の中にも、先ほどの無料スタンプを押せるスペースがあります。
隅田川七福神巡りのおすすめコース・順路
\ 隅田川七福神マップ /
隅田川七福神を構成する寺社は、以下の六ヶ所です。
順路 | 寺社名 | 七福神 | 住所 |
---|---|---|---|
❶ | 三囲神社 | 恵比寿天・大黒天 | 墨田区向島2-5 |
❷ | 弘福寺 | 布袋尊 | 墨田区向島5-3-2 |
❸ | 長命寺 | 弁財天 | 墨田区向島5-4-4 |
❹ | 向島百花園 | 福禄寿 | 墨田区東向島3-18-3 |
❺ | 白鬚神社 | 寿老人 | 墨田区東向島3-5-2 |
❻ | 多聞寺 | 毘沙門天 | 墨田区墨田5-31-13 |
それでは、隅田川七福神巡りに出かけましょう!
今回は、東京スカイツリーライン伊勢崎線「とうきょうスカイツリー駅」からスタートし、三囲神社を1社目として回ります。
\ ❶とうきょうスカイツリー駅→❷三囲神社 /
❶隅田川七福神「三囲神社」大国神・恵比寿神
とうきょうスカイツリー駅から徒歩10分弱、三囲神社からスタートします。三囲神社には大黒神と恵比寿神の両方が祀られています。授与品を貰う人は、大黒天と恵比寿様の2つもらうのを忘れずに。
また、色紙や宝船などは全ての寺社にあるとは限らないので、スタート地点の三囲神社かゴール地点の多聞寺でもらっておくことをおすすめします。
三囲神社は三井家の江戸氏神として知られている神社です。そのため境内には三越のライオン像があります(旧池袋店から移してきたもの)。
隅田七福神の中で、三囲神社が一番参拝の列が長かったです。大黒天と恵比寿天が祀られていることから分かるように、商売繁盛を求めてやってくる人が多いです。
三囲神社に祀られている大黒天と恵比寿天は、元々「三井越後屋(現・三越)」に祀られていたものだそうです。
名称 | 三囲神社 |
所在地 | 墨田区向島2-5 |
七福神 | 恵比寿神・大国神 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | 本堂向かって右手の建物 |
\ ❶三囲神社→❷弘福寺 /
❷隅田川七福神「弘福寺」布袋尊
弘福寺で見ておきたいのは「セキの爺婆尊」の像です。
風外和尚という人が、修行中の洞穴で父母を慕うあまり掘った、といわれているものです。「風外」の名前から「風邪を外にやる」の意になり、喉や咳止めのご利益が信仰されるようになりました。
そのため弘福寺では「セキ止め飴」が販売されており、定番の人気商品となっています。
名称 | 弘福寺 |
所在地 | 墨田区向島5-3-2 |
七福神 | 布袋尊 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | お堂の向かって左側建物 |
\ ❷弘福寺→❸長命寺 /
❸隅田川七福神「長命寺」弁財天
長命寺は、井戸水の名前「長命水」に由来しています。
徳川家光が鷹狩りに来た際に具合が悪くなりここで休息し、境内にあった井戸水で服薬したところ、あっという間に回復したことから、家光がその井戸水を「長命水」と名付け、それを取って長命寺になったと云われています。
井戸は復元されているので、こちらも見学していくと良いです。
名称 | 長命寺 |
所在地 | 墨田区向島5-4-4 |
七福神 | 弁財天 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | お堂向かって右手の建物 |
\ ❸長命寺→❹向島百花園 /
❹隅田川七福神「向島百花園」福禄寿
向島百花園は、佐原鞠塢によって1804年に造園されたものです。
当時、江戸では園芸が流行っており、骨董商をしていた佐原さんがこれにハマって、寄贈された梅を集めて梅園を開いたのが始まりです。行楽地として栄えていき、ますます様々な花や草が集まってきて、「百花園」という名前に落ち着いたそうです。
通常は入園料150円がかかりますが、この日は無料公開されていました。
福禄寿は陶製です。骨董商だった佐原鞠塢の遺愛の品だと云われています。頭が大きいのがポイント(高さ50cmの内、頭部が40cmもある)です。
名称 | 向島百花園 |
所在地 | 墨田区東向島3-18-3 |
七福神 | 福禄寿 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | 入口入って左手 |
「吉備子屋」のきびだんごがおすすめ
百花園の入り口で移動販売されている「吉備子屋」のきびだんごは、隅田七福神の名物です。添加物が一切入っていないヘルシーなお菓子です。ぜひ食べてみて欲しいです。
少し歩けば、店舗も道中にあります(東京都墨田区東向島1-2-14)
粒が小梅ほどの大きさで小ぶりな為、七福神巡りの道中にささっと食べ歩きするのに丁度良いサイズでおすすめです(吉備子屋の営業は11時~)。
\ ❹向島百花園→❺白鬚神社 /
❺隅田川七福神「白鬚神社」寿老神
白鬚神社は、滋賀県高島の白鬚大明神の分霊を祀ったのが起源とされています。ご祭神は猿田彦命。正月は、延命長寿を願う人であふれかえり、参拝の行列ができていました。
名称 | 白鬚神社 |
所在地 | 墨田区東向島3-5-2 |
七福神 | 寿老神 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | 拝殿の左手 |
白鬚神社と多聞寺は距離があり、徒歩30分以上かかりますので要注意です。道も結構分かりづらいため、迷うかもしれません。所々にある順路の案内看板を目印に頑張りましょう。
\ ❺白鬚神社→❻多聞寺 /
❻隅田川七福神「多聞寺」毘沙門天
多聞寺は、毘沙門天のお寺です。
元々は明王院隅田寺と号していたのですが、毘沙門天を祀り始めたときに、それに合わせて「多聞寺」と改称したようです。狸に関する言い伝えもあって、狸寺と呼ばれることもあります。
狸の授与品もありますので、ぜひ授与所を覗いてみてください。可愛いです。
名称 | 多聞寺 |
所在地 | 墨田区墨田5-31-13 |
七福神 | 毘沙門天 |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
授与所 | お堂の右手 |
以上、これにて満願となりました。お疲れさまでした。
多聞寺からは、伊勢崎線(スカイツリーライン)堀切駅が徒歩で近いです。
\ ❻多聞寺→堀切駅 /
隅田川七福神巡りを終えた後は、堀切駅からとうきょうスカイツリー駅へ戻り、スカイツリーでランチやショッピングをして楽しめますよ!もしくは浅草へ行っても良いでしょう。
本日はお疲れさまでした。
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