十和田湖は、十和田八幡平国立公園の中にあるカルデラ湖です。青森の散策スポットとして有名な、奥入瀬渓流の水源となっています。日本で3位の深さ(327m)の湖です。
カルデラ湖とは、火山噴火によってできた大きな凹地に水が溜まってできた湖のこと。
他に、北海道釧路の阿寒湖や摩周湖、蔵王の御釜などがカルデラ湖として有名です。
十和田湖は日本3位の深さです。
ちなみに1位は秋田県の田沢湖(423m)、2位は北海道の支笏湖(360m)です。
十和田湖の楽しみ方と5つのエリア
十和田湖は5つのエリアに分かれていて、それぞれ特色が異なります。
- 休屋周辺エリア(観光拠点)
- 西湖畔エリア(展望・景色)
- 宇樽部(うたるべ)エリア(十和田湖畔散策)
- 奥入瀬渓流エリア(トレッキング・散策)
- 焼山・蔦沼エリア(秘境温泉)
休屋周辺エリア
十和田湖の南側には、宿泊施設や飲食店、お土産店が集まるエリアがあります。整備された散策路もあって、十和田湖湖畔散策を手軽に楽しめます。
十和田湖の遊覧船の発着もこのエリアです。
恵比寿大黒島
休屋エリアから散策路に入ってすぐに、湖に浮かぶ小島が見えます。恵比寿大黒島と呼ばれ、十和田火山の溶岩が露出したものです。
柱状節理「柱に化けた溶岩」
さらに進むと大きな岩の塊があります。岩には柱状の割れ目が刻まれています。柱状節理(ちゅうじょうせつり)といって、これも溶岩が固まったものです。
溶岩が冷えて固まるときに収縮するため、このような割れ目が生じます。
乙女の像(高村光太郎作)
十和田湖のシンボル「乙女の像」です。国立公園指定に功績のあった方々をたたえて、指定15周年事業として建てられました。
十和田神社の鳥居
散策路から山へ入ると十和田神社があります。東北の二大霊場のひとつで、青龍を祀る神社です。生い茂る緑が神秘的です。
占場が有名ですが、はしごの老朽化から通行禁止となっています。現在は、ボートの参拝船でのみ見学することができます。
西湖畔エリア
国道454号沿いのこのエリアには、展望台や峠など十和田湖を見下ろせる見どころスポットが点在します。景色を楽しみたい方におすすめのエリアです。
- 発荷峠(はっかとうげ)
- 紫明亭展望台
- 白雲亭展望台
- 鉛山峠
- 和井内神社
- 滝ノ沢峠
宇樽部周辺エリア
このエリアには、キャンプ場があります。自然を満喫できること間違いなしです。桟橋から十和田湖に映える夕日が絶景です。
奥入瀬渓流エリア
奥入瀬渓流(石ヶ戸付近)
涼しげな清流と新緑が楽しめる人気スポット奥入瀬渓流です。全長は14kmありますが、観光するポイントをしぼって短時間で散策することも可能です。
三乱の流れ、石ヶ戸周辺、阿修羅の流れ、銚子大滝など見どころが点々とあるのが特徴的です。ベストシーズンは、新緑の5月下旬~6月上旬もしくは、紅葉の10月中旬~下旬です。
焼山・蔦沼エリア
十和田湖温泉郷、蔦温泉があります。野鳥がたくさんいて、バードウォッチングが楽しめるエリアでもあります。
森の中にたたずむ温泉はまるで秘境です。奥入瀬渓流散策や遊覧船などアクティビティで疲れた後は、温泉で癒されたいですね。
この記事へのコメントはありません。