南信州の駒ヶ根市にある「光前寺(こうぜんじ)」は、庭園が国名勝に指定されていて、早太郎伝説の地としても有名です。天然記念物の光苔や境内に植えられたしだれ桜などの見どころも多く、桜が綺麗な季節には多くの観光客でにぎわいます。
目次
参拝前に光前寺の歴史を知ろう
光前寺が創建されたのは、平安時代(860年)といわれています。不動明王がご本尊ですが、ご開帳は7年に1度のみの秘仏とされています。参道には杉並木が整然と植えられており、大半が樹齢100年を超えるものばかりだとか。
光前寺は何度も罹災しながらも、ここまで生き残ってきた歴史あるお寺です。境内には70本のしだれ桜が植えられており、春には非常に綺麗な桜並木が楽しめます。桜の時期には夜間ライトアップも開催されており、人気のお寺です。
光前寺の参道に天然記念物「光苔(ヒカリゴケ)」
光前寺の参道の両側には石が積み上げられており、石の隙間や木の幹に、暗い場所でエメラレルド色に発光しているように見える光苔(ヒカリゴケ)を鑑賞することができます。
冬の間は枯れてしまうので、4月中旬~10月下旬の期間限定です。太陽の光の加減で見え方が変わるので、角度を変えたりじっくり目を凝らして観察しましょう。光苔は天然記念物なので、触ったり摘み取ったりすることは法律で禁止されているので、お気を付けください。
南信州唯一の「三重塔」と早太郎のお墓
光前寺にある三重塔は、南信州に唯一現存する三重塔で長野県の県宝に指定されています。建立された年代は不明ですが、江戸時代(1808年)に再建され、高さは17mあります。
三重塔の前には、早太郎のお墓があります。
光前寺には「霊犬 早太郎伝説」の言い伝えがある
光前寺は「霊犬 早太郎伝説」のお寺としても有名です。かつて、光前寺で飼われていた早太郎(はやたろう)という強い山犬がいました。村人を苦しめる悪い怪物を僧侶とともに早太郎が退治をしてくれたのですが、闘いで傷を負って、光前寺に戻ってくるとそのまま亡くなってしまったそうです。
本堂向かって左横、三重塔の前に早太郎のお墓があり、静かに祀られています。
また、早太郎伝説に関連して「早太郎おみくじ」も頒布されています。光前寺は「ゆるキャン△」の聖地としても話題で、主人公のリンちゃんが早太郎おみくじをひいていたことから、ファンの間で有名になりました。
とっても可愛いおみくじなので、ぜひひいてみてくださいね!
光前寺の御朱印は2種類
光前寺では御朱印を2種類頒布していました。ご本尊様(不動明王)と早太郎伝説の2種類です。いずれも500円で、書置きもあります。混雑時は時間がかかりますので揮毫いただきたい場合は、参拝の前に御朱印帳を預けることをおすすめします。書置きであればすぐにいただけます。
光前寺の基本情報とアクセス
名称 | 天台宗 別格本山 宝積山 光前寺 |
所在地 | 長野県駒ヶ根市赤穂29 |
参拝時間 | 8:00〜16:30 |
授与所時間 | 9:00~16:00 |
拝観料 | 無料(庭園は有料500円) |
公式HP | http://www.kozenji.or.jp/ |
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