亀戸駅から六ヶ所の寺社を巡る亀戸七福神は、歴史ある細い路地をゆっくり散歩しながら、1時間半~2時間程度で楽しめます。
色紙にスタンプをいただきながら巡ります。
かつて活気づいていた江戸の情景を感じながら、散策しましょう。
目次
亀戸七福神巡りの基本情報
亀戸七福神巡り開催期間 | 1月1日~1月7日 |
亀戸七福神巡り開催時間 | 9:00~16:30頃 ※寺社により多少前後あり |
境内の七福神像の御開帳期間 | ※寺社により異なる ❷東覚寺は1月3日まで ❶常光寺は1月15日まで その他は1月7日まで |
所要時間 | 1時間半~ |
最寄駅 | JR総武線「亀戸」駅 東武亀戸線「亀戸水神」駅 半蔵門線「押上」駅 |
授与品 | ・七福神色紙500円+各寺社で押印代200円 ・御朱印帳への記帳 300~500円 ・絵合わせ台紙パズルは平成30年に廃止 ・亀甲七福神手ぬぐい1000円 |
お手洗いスポット | ❶常光寺付近「梅屋敷」 ❸香取神社の鳥居付近に公衆トイレ ❼亀戸天神の公衆トイレ |
七福神コースの近くにある亀戸天神も有名なので、亀戸七福神と合わせて参拝してもよいでしょう。東京スカイツリーを眺めつつ、亀戸の街を巡ります。
亀戸七福神は1月1日~1月7日まで、松の内期間のみの開催です。
注意点としては、御開帳の期間が寺社によって異なります。特に❸東覚寺は1月3日までしか御開帳しないのでご注意ください。
東覚寺は1月3日を過ぎると御開帳が終わってしまうので、1月4日~7日に亀戸七福神巡りに参加すると、弁財天だけ見られません(色紙や御朱印は1月7日までいただけるので、色紙を完成させることは可能です)。
亀戸七福神巡りの授与品
七福神色紙 | 色紙500円+各寺社での朱印代200円(毛筆の場合は300円) |
御朱印 | 各300~500円 |
亀甲七福神手ぬぐい | 1000円 |
人形・ご神体・宝船 | なし |
絵あわせ台紙 | なし(平成30年に廃止) |
亀戸七福神巡りでは、七福神専用の色紙があります。一番最初に参拝した寺社で色紙を購入し、各寺社で朱印スタンプを押して回ります。各寺社でのスタンプ代は200円です。
色紙は、スタンプもしくは毛筆で書いていただくこともできます(毛筆の場合は300円です)。色紙を渡すと基本的にはスタンプで押されるので、毛筆希望の方は「毛筆でお願いします」と係りの方にきちんと伝えてください。
また、持参の御朱印帳に記帳していただくことも可能です。
その他、亀戸七福神巡りオリジナルの「亀甲七福神手ぬぐい」も販売されています。各寺社で頒布されていますが、香取神社などの参拝客が多い寺社では売り切れている場合があります。その際は別の寺社で購入しましょう。
以前は、パズルに各七福神の絵柄が描かれて、全て集めると1枚の絵になる「絵あわせ台紙」も授与品として密かな人気があったのですが、平成30年に廃止されて無くなってしまいました。
亀戸七福神巡りのランチスポットについて
亀戸でさくっと腹ごしらえするなら、編集長のおすすめは亀戸駅北口の路地を入ってすぐの所にある「亀戸餃子 本店」ですが、三が日はお休みしています。
亀戸にはおすすめのランチのお店はたくさんありますが、お正月期間に営業しているお店は正直な所あまりありません。
すぐ近くにスカイツリーや錦糸町があるので、亀戸七福神巡りが終わってから移動するのが良いかと思います。
下町感を引き続き味わいたければ、錦糸町の飲み屋で食事を摂るのも良いと思いますよ!錦糸町なら「もつ焼き煮込み楓」や「ヤマネ肉店」あたりがおすすめです。
亀戸七福神巡りのおすすめコース・順路
\ 亀戸七福神マップ /
亀戸七福神を構成する寺社は、以下の六ヶ所です。
順路 | 寺社名 | 七福神 | 住所 |
---|---|---|---|
❶ | 常光寺 | 寿老人 | 東京都江東区亀戸4-48-3 |
❷ | 東覚寺 | 弁財天 | 東京都江東区亀戸4-24-1 |
❸ | 香取神社 | 恵比寿神 大国神 | 東京都江東区亀戸3-57-22 |
❹ | 普門院 | 毘沙門天 | 東京都江東区亀戸3-43-3 |
❺ | 天祖神社 | 福禄寿 | 東京都江東区亀戸3-38-35 |
❻ | 龍眼寺 | 布袋尊 | 東京都江東区亀戸3-34-2 |
(❼) | 亀戸天神社 | ー | 東京都江東区亀戸3-6-1 |
亀戸駅からスタートして1社目に常光寺、6社目最後に龍眼寺を巡るようにすると、最後にちょうど亀戸天神にも立ち寄りやすくなります。
亀戸天神社(亀戸天満宮)は、亀戸七福神巡りの寺社に含まれていませんが、亀戸近辺の中でかなり有名なスポットです。菅原道真公を祀り、藤まつりや鷽替神事の時期には多くの参拝客で賑わう由緒ある神社です。余裕があれば、亀戸天神社にも参拝して帰りましょう。
それでは、亀戸駅から亀戸七福神巡りのスタートです。亀戸駅から徒歩で13分、東武亀戸線を利用して亀戸水神駅から徒歩で向かう場合はトータル8分です。
\ 亀戸駅(北口)→❶常光寺 /
❶亀戸七福神「常光寺」寿老人
行基が開山したと言われる常光寺は、江戸六阿弥陀詣の6番目霊場として栄えました。
行基が作ったとされる6体の阿弥陀像を全て参拝することが、江戸時代の庶民にとって行楽のひとつだったといわれています。他の5か所は、北区の西福寺・無量寺・与楽寺、足立区の恵明寺、調布市の常楽寺です。
寿老人には、延命長寿のご利益があるとされます。
常光寺の御朱印は、書置きのみ300円です。
色紙にスタンプをいただく場合は、常光寺で押していただけます。ただし、色紙に毛筆で書いてもらいたい場合は、次の東覚寺で一緒にお願いしてください。
名称 | 六阿弥陀 西帰山 常光寺 |
宗派 | 曹洞宗 |
住所 | 東京都江東区亀戸4-48-3 |
ご神体 | 阿弥陀如来(ご本尊) 寿老人(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月15日 |
御朱印授与所 | 本堂向かって右手の建物 |
\ ❶常光寺→❷東覚寺 /
❷亀戸七福神「東覚寺」弁財天
江戸時代には、不動尊が有名で「亀戸不動」として親しまれていました。ご本尊は、大日如来と阿弥陀如来です。
芸事上達や財運にご利益があるとされる弁財天を祀っています。
東覚寺の弁財天の御開帳は、元日~1月3日までとなりますのでご注意ください(弁財天堂のご開帳が終了しても、色紙や御朱印の頒布は1月7日まで行われます)。
色紙に毛筆で書いていただくのを希望される方は、1つ前の常光寺の分も合わせて東覚寺でお願いしましょう。
名称 | 法号山 東覚寺 |
宗派 | 真言宗 |
住所 | 東京都江東区 |
ご神体 | 大日如来と阿弥陀如来(ご本尊) 弁財天(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月3日 |
御朱印授与所 | 本堂向かって右手の建物 |
\ ❷東覚寺→❸香取神社 /
❸亀戸七福神「香取神社」恵比寿神・大国神
平将門の乱において、俵藤太(藤原秀郷)が香取神社に戦勝祈願をして見事に成就し、勝弓矢を奉納したことから武運・勝負運の神社として知られるようになりました。
勝負運が転じて、現在ではスポーツの神様としてスポーツに携わる方々からの厚い信仰を集めるようになりました。
将門公は「新皇」と自ら勝手に名乗り、東国として朝廷の支配から独立するために反乱を起こしましたが、失敗して鎮圧されました。
この時、朝廷側に加勢して将門公を討ち取ったのが、武将・藤原秀郷でした。
古事にちなんだ「勝矢祭」が、毎年5月5日に行われています。
境内には、恵比寿神と大国神の像があり、一年の無事を祈願するお水掛けがあります。自分の痛いところを洗って清めます。
香取神社周辺は、かつて明治時代の頃に亀戸大根の栽培が盛んだったことから、境内には「亀戸大根の碑」があります。
一般的な大根と比較して、茎が白く、葉が大きく柔らかめであることから、カブに近い食感です。鍋に合います。
荒川が近いことから肥沃な土壌が育つので、亀戸は大根づくりに非常に適した場所でした。
香取神社では、御朱印を3種類頒布しています。すべて書置きのみで、各500円です。
- 本社「香取神社」
- 兼務社「亀戸水神社」
- 七福神「恵比寿神・大国神」
色紙への押印や、御朱印は拝殿の中で行っています。お正月期間は拝殿の前にある賽銭箱前に参拝待ちの行列が並びますが、拝殿の中へは並ばずにそのまま入れます。
名称 | (亀戸)香取神社 |
住所 | 東京都江東区 |
祭神 | 経津主神(主祭神) 恵比寿神・大国神(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
御朱印授与所 | 拝殿の中 |
公式サイト | 亀戸 香取神社 |
\ ❸香取神社→❹普門院 /
❹亀戸七福神「普門院」毘沙門天
1616年、荒川区南千住3丁目から移転してきたそうです。
墨田区には現在「鐘ヶ淵」という地名がありますが、普門院が南千住から移転してくる際に、誤って隅田川に梵鐘を落としてしまったそうで、これが「鐘ヶ淵」の地名の由来になっています。
少々不思議な雰囲気のお寺で、元気に草木が生い茂っていたりします。
普門院は、色紙にもすべて毛筆書きです。
記帳してくださるお寺の方は一見、取っつきにくそうな雰囲気で緊張しますが、お渡しするとニコニコと書いてくれますので、安心してお願いしましょう。
名称 | 福聚山 普門院 善應寺 |
宗派 | 真言宗 |
住所 | 東京都江東区 |
ご神体 | 毘沙門天(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
御朱印授与所 | 本堂向かって右手に進んだ所にある建物 |
\ ❹普門院→❺天祖神社 /
❺亀戸七福神「(江東)天祖神社」福禄寿
江東天祖神社は、推古天皇(554〜628年)の時代に建てられて、聖徳太子のご神体が祀られていたと言い伝えられています。
病気平癒の神社としても有名です。織田信長が天祖神社で流鏑馬の行事を開催したところ、当時蔓延していた病気が治まったとの言い伝えが、病気平癒の信仰由来です。
天祖神社で頒布している御朱印帳やお守りには、弓道のイラストが採用されており、カッコよくてこちらもおすすめです。
福禄寿は手水舎の奥にありますので、お見逃しなく。福禄寿は、子孫繁栄や健康長寿のご利益があるとされています。
名称 | (江東)天祖神社 |
住所 | 東京都江東区 |
祭神 | 天照皇大御神(主祭神) 福禄寿(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
御朱印授与所 | 参道の正面向かって左の授与所 |
\ ❺天祖神社→❻龍眼寺 /
❻亀戸七福神「龍眼寺」布袋尊
龍眼寺には、湧水が湧いている小さくて綺麗な庭園があり、優雅に泳ぐ鯉がたくさんいます。寺の湧水で顔を洗うと目が良くなるといわれていることから「龍眼寺」という名前がつけられました。
このことにちなんで、龍眼寺では水みくじが販売されています。境内の湧水に浸し、運勢を占います。
龍眼寺は、別名「萩寺」ともいい、境内には126種類の萩が植えられています。お彼岸の時期には、綺麗に咲き乱れる萩の花が楽しめます。
布袋尊は、無病息災や商売繁盛など様々なご利益があるといわれています。
名称 | 慈雲山 無量院 龍眼寺 |
住所 | 東京都江東区 |
ご神体 | (ご本尊) 布袋尊(亀戸七福神) |
ご開帳期間 | 1月1日~1月7日 |
御朱印授与所 | 布袋尊のお堂の向かいに窓口あり |
以上、これにて亀戸七福神めぐり満願となりました。お疲れさまでした。
余裕があれば、亀戸天神社にも立ち寄ってみましょう。朱色のアーチが美しい太鼓橋や藤棚越しのスカイツリーの景色が楽しめます。
\ ❻龍眼寺→❼亀戸天神社 /
❼おまけ「亀戸天神社」もおすすめ!
亀戸天神社(亀戸天神、亀戸天満宮)は、亀戸七福神には含まれていませんが、亀戸の有名神社なのでせっかくなら一緒に参拝していきましょう。
菅原道真公を祀った神社で、学問の神様として有名です。
境内にある朱色が美しい太鼓橋は見どころです。スカイツリーと合わせて景色を写真に収める方も多いです。その他、季節に合わせて梅まつり(2月上旬〜3月上旬)や藤まつり(4月中旬~4月下旬)、菊まつり(10月下旬〜11月中旬)が開催され、多くの参拝客で賑わいます。
1月24日・25日には「鷽替神事」が開催され、この日にしか頒布されない木鷽が開運のお守りとして、非常に人気です。
現在では、昨年の木鷽を神社に納め、新しい木鷽と取り替えて持ち帰るようになりました。神社によって木鷽のデザインは様々なので、ついつい集めてしまう人も多いです。
名称 | 亀戸天神社(亀戸天満宮) |
住所 | 東京都江東区 |
ご神体 | 天満大神(菅原道真公・主祭神) 天菩日命(菅原家の祖神・相殿) |
御朱印授与所 | 拝殿の向かって右手に授与所あり |
船橋屋の元祖くず餅をお土産に
亀戸天神社のすぐ近くには、有名なくず餅のお店「船橋屋」があります。1805年創業の老舗で、定番商品は「元祖くず餅」です。
元祖くず餅はサイズが色々あり、用途に合わせて最適なものを選べます。他にはあんみつも人気で、店内で食べることもできます。
船橋屋の元祖くず餅は、モチモチ食感ときなこ・黒蜜の相性抜群で、とっても美味しいです。亀戸のお土産を探している方は、ぜひおすすめです。
保存料などを一切使っておらず、日持ちは2日間と短いのでご注意ください。
以上、参拝お疲れさまでした。
亀戸天神社からは、JR総武線「亀戸駅」か「錦糸町駅」が近いです。亀戸天神社は両駅のちょうど中間辺りに位置するので、近さはほぼ一緒です(いずれも徒歩13分程度)。
錦糸町へ向かって、下町感あふれるお店で一杯飲んでから帰るのがおすすめです。本日はお疲れさまでした。
\ ❼亀戸天神社→錦糸町駅 /
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