酒蔵訪問の記録です。小布施は観光地として有名で、”小布施そば” っていうキーワードを聞いたことがある人もいるでしょう。あと、栗が有名。栗を使ったお菓子やスイーツが人気でした。そんな小布施には酒蔵もあります。今回ご紹介するのは、小布施の酒蔵『北信流』松葉屋本店です。
「北信流」松葉屋本店へ酒蔵訪問
江戸時代創業の老舗で、築200年の酒蔵です。松葉屋本店は「北信流」の他にも「本吉野川(ほんよしのがわ)」という銘柄の日本酒も作っています。ここら一体の大地主、市川家が家賃として納められた米を処理しきれなくて始めたのが酒造。穀物も納められていたので、当時はそれを使って味噌や醤油も作っていました。現在の市川さんは14代目です。
「北信流」という名前は、松代藩の「中締め」の儀式に由来しています。中締めとは、松代藩の酒席で行っていたもので、この中締めを挟んで飲み会がひと段落します。会の主催者に対して客側が招待の感謝を込めて酒を注ぎ、そしてそれに対して主催者は客に対して、来てくれたことの感謝の意を込めて盃を返します。これが省略されて、万歳をし合うことで済ませることもあったようです。何故か長野県だけ飲み会の締めで万歳するのは、これの名残なのかも。
松葉屋は松代藩の御用商人だったので、当時は松葉屋のお酒を使って北信流という中締めを行っていたことから、この名前をもらって1997年に「北信流」という銘柄を作ったのでした。
元々は「吉乃川」という銘柄を従来作ってきたのですが「吉乃川」を他のお店に商標登録されてしまって、使えなくなってしまったことから「本吉乃川」に変更。しかし、まぎらわしいので、別の代表銘柄を作ることにし「北信流」の誕生につながります。
ショップには松葉屋で作られている全ての銘柄が勢ぞろい
ショップには「北信流」「本吉乃川」の全銘柄のお酒が販売されています。お酒の他にも、おちょこ等の酒器も販売されています。松葉屋の日本酒をより楽しむために、ちょっとした酒器を買って帰るのもありです。おちょこ買ったんだけど値段忘れました、たしか200円くらいだった気が。
試飲
店内のカウンターには、試飲できるお酒がずらり。一応、この他にも店員さんにお願いすれば、全銘柄試飲が可能らしいという噂を聞きましたが、本当なのかは不明です。今回は、写真にある4種類を試飲しました。
おちょこが山積みにされているので、ここから取って自分でセルフで試飲します。手酌で失礼。
酒造場を少しだけ見学
酒造の見学もやってます。今回はショップの隙間からチラ見しただけでしたが、仕込みの時期には酒米を蒸らす作業も見られるらしい。
「北信流ブルーボトル」180ml
今回のお土産は「北信流ブルーボトル」です。おしゃれなボトルですね。180mlで990円します。
香りに華やかさが少しありますね。店頭のポップのところに辛口って書いてあったんですが、飲んでみるとそこまで辛口っぽくない気がしました。というかこれってすっきり系の甘口だよなぁ…?と思ったのですが、私の舌がバグっているのかもしれません()
小布施の酒蔵『北信流』の営業情報
- 営業時間:8:00~18:30
- 定休日:なし
- 住所:長野県上高井郡小布施町大字小布施中町778
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