道後温泉「本館」神の湯に入浴!改修工事中の重要文化財、坊ちゃんも愛した名湯

 

愛媛といえば道後温泉!ぜひ一度訪れてみたいと思っていた道後温泉にようやく行くことができました。道後温泉には「本館」「椿の湯」「飛鳥乃湯」の三湯があり、これらを巡って楽しむのが定番ルートです。

今回はその中の「本館」をご紹介します。現在本館は改修工事中(2020年9月時点)ですが、火の鳥ラッピングアートがされるなど工事中でも楽しめるように配慮がされています。((工事中は一階「神の湯」のみ利用可。二階・三階は一切入れない。))

夜のライトアップ&プロジェクションマッピングは無料で観覧することができます。工事中だからと嫌厭するのではなく、今しか見られない貴重な姿を見に行きませんか。

道後温泉本館

 

松山市駅から市電で20分、アクセス抜群の道後温泉。駅を降りてハイカラ通りを道なりに進むこと数分、本館があります。その出で立ちは圧巻です。

工事中と聞いていたのでどの程度楽しめるのか心配でしたが、正面はご覧の通り綺麗に整えられていて、観光客がガッカリすることのないような装飾がされています。

道後温泉の歴史 松山町長・伊佐庭如矢氏の尽力

 

道後温泉は日本最古の湯((諸説あり))といわれており、聖徳太子や斉明天皇が入浴されたとの歴史があります。道後温泉が今の形で残っているのは、明治時代の松山町長・伊佐庭如矢氏の尽力によるものです。

伊佐庭氏は、費用の莫大さから反対する声に立ち向かいつつ、老朽化していた道後温泉湯屋の改修を10年かけて進め、今の姿に作り上げました。

さらに松山城が廃城し取り壊されそうになったときも何とか阻止して、公園として整備しなおしました。「100年先までも他所が真似できないものを」と主張し、松山の町づくりを徹底して行ったそうです。

道後温泉の白鷺伝説

 

道後温泉では至る所で「白鷺」を見かけます。この辺りでは白鷺伝説といって、道後温泉は白鷺が発見したと言い伝えられています。足を怪我した白鷺が、道後温泉のお湯に足を浸して直した…と言われています。((「伝云、古此湯少し湧出して 洴澼 ( へいへき ) たり、鷺の足かたはなるが、常々来りて足を浸す、幾程となく平癒したり、故に此所を鷺谷と云」 ―『予陽郡郷俚諺集』より引用。(現代語訳:昔々のこと、足を痛めた白鷺が毎日毎日舞い下りて、岩の間から流れ出る湯に浸していた。)))

そんな白鷺にちなんだお店も多々あり、道後温泉駅前には「白鷺珈琲」なるカフェがあります。レトロモダンな店内でおしゃれスイーツをいただけます。筆者は珈琲で小休憩に利用しました。

 

[getpost id=”3654″]

道後REBORNプロジェクト!無料で観覧できるプロジェクションマッピングがおすすめ

 

築125年になった道後温泉本館は、営業しながらの保存修理工事を行っています。

令和6年完了予定で進められている「道後REBORNプロジェクト」では、手塚治虫「火の鳥」とコラボした装飾がなされており、工事の様子を全て覆い隠すラッピングアートやプロジェクションマッピング等のコンテンツで観光客を楽しませてくれます。

 

 

 

そしてぜひ見たいのが、本館の建物を使って行われるプロジェクションマッピングです。19時から21時半まで、15分ごとに行われます。二の湯の入り口が鮮やかに彩られます。

拝観券も期間限定でコラボ特別仕様になっている。記念にもなって嬉しい。

道後温泉ライトアップ!夜の散歩を楽しもう

 

また、道後温泉本館は夜になると全体がライトアップされます。夜の散歩にうってつけ。

 

温泉猫にも出会えるかもしれません。

 

散歩中、足元に目をやるとお洒落なデザインマンホールがありました。火の鳥デザインは期間限定でしょうか。もうひとつ、「温泉」と書かれたものも本館前にあります。こちらもめったに見かけません。ぜひ見つけて楽しみましょう。

入浴した感想|外国人観光客のマナーが悪い&混雑で湯が汚い?

道後温泉の観光レビューを検索すると、「湯が汚い」「不潔」「混雑で芋洗い状態」「外国人観光客のマナーが悪い」といった悪い感想が非常に多く出てきます。この一面は否定できません。

実際、外国人観光客が浴槽内で歯を磨いていたり、タオルを浸けたり、重大なマナー違反をしていたといった報告はよくあります。加えて人気観光地ですから混雑も加わり、湯がとっても汚いと…。

筆者が行ったときは、某ウイルスの混乱の隙間期間でした。そのためほとんと人がおらず、「神の湯」入浴時はなんと1人でした。まさか独占できるとは思っていなかったので、運がよかったです。もちろん、湯も非常に綺麗なまま保たれており、ドボドボ流れ出る湯はつやつやでした。

今の期間は健康にも気を遣わねばいけませんが、反対に普段大混雑している場所に足を運んでみると通常ではありえないくらい静かに楽しめることもあります。

道後温泉では入口での検温、連絡先把握、除菌、消毒…と対策がしっかりなされていました(2020年9月現在)。

  • コメント: 0

こちらも読まれています

  1. 徳島県の大谷焼ぐい呑みを紹介する

  2. 新湯|下諏訪【温泉】アクセス、入浴料金、駐車場設備など!マスヤゲストハウスから一番近い温泉だよ【三湯めぐり】

  3. 香川名物!骨付鳥といえば「寄鳥味鳥」讃岐くらうでぃ片手に独り酒

  4. 香川県高松市マンホールカードを貰ったので記録

  5. 松山空港名物みかんタワーと蛇口からみかんジュース!ラウンジ利用でみかんジュース飲み放題

  6. 【高知ひとり酒】郷土居酒屋「食事処あおき」名物ウナ丸と塩タタキをダバダ片手に!女将さんと安らぎトークで癒される

  7. 香川の高松を旅する

  8. 「ちょっとこま」高松ゲストハウスに宿泊したのでレビューと感想

  9. 金比羅山の階段数1368段、金刀比羅宮・奥社のお守りと御朱印を頂く

  10. 「道後 魚武」伊予の郷土料理・愛媛地酒がほとんど味わえるお店

  11. 高松駅内パン屋ウィリーウィンキーの讃岐あんぱんが小腹満たすのにぴったりだった

  12. 天成園(箱根)日帰り温泉口コミブログ!浴衣無料&天空大露天風呂が最高だった【クーポン使おう】

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

※ご連絡※
画像が表示されない記事が多々あり、全力修正中です。ご迷惑おかけしております。リクエスト頂ければ優先して修正します。
  1. 爆速提供!昭和漂う亀戸餃子本店。1人2皿以上の餃子一筋専門店で軽…

  2. 歴史街道を自分の足で【東海道五十三次】街道歩き旅①日本橋~品川宿

  3. 小石川後楽園で満開の桜を見ながら庭園散歩!水戸徳川家の中屋敷が…

  4. 花桃咲く桃源郷!わたらせ渓谷鐵道「わ鐵」で行く、春の絶景ローカ…

  5. 日光山巡りの始まりの場所!輪王寺三仏堂を参拝

  6. 降り注ぐ幻想的な藤の花!あしかがフラワーパークの妖艶な藤を楽し…

  7. ネモフィラの青い絨毯が広がる絶景!国営ひたち海浜公園、初夏のネ…

  8. 魅力たっぷり初島へ!熱海から30分、首都圏から一番近い離島で新鮮…

  9. 早太郎伝説で有名!駒ヶ根市「光前寺」見どころまとめ

  10. 平泉の国宝が目の前に!特別展「中尊寺金色堂」現地レポート(上野…