京都府の人気観光スポット鹿苑寺金閣、通称「金閣寺」の見どころをまとめました。国内外問わず、大勢の方が訪れる観光地です。
特徴的な拝観券から、御朱印まで楽しめるポイントがたくさんあります。
目次
鹿苑寺金閣(金閣寺)の歴史
鹿苑寺金閣は、元々足利義満(室町幕府三代将軍)の別荘でした。黄金に輝く金閣は「舎利殿」という名前で仏塔の役割を持ちます。仏塔とは、仏陀の遺骨を祀るものです。
現在の舎利殿は、1955年に再建されたものです。創建当時の建物は1950年まで残っていましたが、放火によって焼失してしまいました。1994年には、貴族文化や武家文化を伝える「古都京都の文化財」として、金閣寺を含む17か所が世界文化遺産として登録されました。
足利義満の法号である「鹿苑院殿」が由来です。法号とは、亡くなった後につけられる名前のことです(日蓮宗)。
鹿苑寺は応仁の乱(1467年)で被害を受けたり(舎利殿は被害を免れた)、途中、支援者がいなくなって経済的基盤を失ったり、数々の困難に直面してきましたが、そのたびに歴代の住職の方々の尽力があり、なんとか現在までその姿を保ってきました。
鳳凰について
1950年の放火によって、舎利殿は焼失してしまいましたが、鳳凰だけは無事でした。鳳凰の尾が折れており、修理をするために別の場所に保管していたためです。
創建当初の貴重な飾りであるため、現在は厳重に保管されています(一般非公開です)。現在、金閣のてっぺんに鎮座している鳳凰は、三代目の鳳凰です。
金閣寺の拝観券は普通のチケットとは異なり、お札のような見た目になっています。
金閣と銀閣は拝観券がお札みたいになっている
これは京都府が制定した「古都保存協力税」が関係しているといわれています。古都保存協力税とは、お寺の拝観料にプラス何十円かの税金をかけるというもので買い物する時の消費税みたいなものです。
「古都保存協力税」が可決された当時、お寺側は猛反対をして、拝観停止ストライキをして抗議したり、大変だったようです(古都税騒動)。そのときにお寺側は「古都税は拝観料にかかる。うちの寺は、お札を購入した人に特別に寺内を観ることを許可しているだけだ。お金はお札の志納金として頂いているのであり、拝観料ではない。したがって、古都税はかからない。」という論理を駆使し、抗議をしていたようです(※諸説あり)。
ちなみに古都保存協力税は、結局1988年に廃止されました。
鹿苑寺金閣(金閣寺)の見どころ
金閣の見どころは舎利殿以外にもたくさんあります。順番にご紹介します。
舎利殿
まずは「舎利殿(金閣)」です。3層造りになっていて、2層目と3層目に金箔が貼られています。2020年には屋根の改修工事がされ、さらに美しくなりました。黄金に輝くてっぺんの鳳凰も見どころです。
総門
金閣の総門
総門には、世界遺産登録の記念石碑があります。
後ろの土塀に注目
総門の塀には、薄茶色に白い線が5本入っています。これは格式の高いお寺に見られる定規筋と呼ばれるものです。3~5本の種類があり、5本が最上位の格式を示します。
鏡湖池(きょうこち)
鏡湖池に反転して映る逆さ金閣
舎利殿の美しさに目を惹かれますが、よく見ると湖にもその姿が反転し、逆さ金閣を堪能できます。この池は鏡湖池といい、幻想的な雰囲気を醸し出しています
白蛇の塚
白蛇は弁財天の使いと言われる
鹿苑寺本堂
本堂
鹿苑寺の本堂です。こちらのすぐ近くに授与所があり、御朱印などがいただけます。
鹿苑寺金閣(金閣寺)の御朱印と御朱印帳
金閣の御朱印(300円)
本堂の右側にある授与所でいただけます。金閣のオリジナル御朱印帳の頒布もあります。御朱印帳は2000円です。
鹿苑寺金閣(金閣寺)のアクセス
金閣寺の最寄りのバス停は「金閣寺道」です。一つ前のバス停は「金閣寺前」という名前で紛らわしいのでお気を付けください(金閣寺前からでも行けますが、少々遠くなります)。
鹿苑寺金閣(金閣寺)の基本情報
- 京都府京都市北区金閣寺町1
- 9:00~17:00
- 拝観料
- 大人400円
- 小中学生300円
- 駐車場あり
- JR京都駅から203・205系統のバス乗車、金閣寺道駅下車すぐ
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