江戸の守り神で、神田・秋葉原・日本橋・築地市場・丸の内など東京で経済の中心を支えている地域の総氏神である「神田明神(神田神社)」は、電気やITの神様としても有名です。
場所柄もあり、最近ではアニメとのコラボイベントやコラボ商品を多数販売していることから身近な存在にもなりましたが、元々は1300年もの歴史を持つ、非常に由緒正しい神社です。
ご利益は家庭円満・縁結び・商売繁盛・除災厄除・病気平癒・開運招福などが信仰されています。豪華な「隨神門」や「えびす像」、シール型の「IT情報安全祈願守り」が有名です。
目次
朱色の豪華な門構え「隨神門」
参道からまず目に入るのが、豪華絢爛な「隨神門」です。細かな彫刻や煌びやかな装飾が目を引きます。昭和50年に再建し、平成10年に塗り替え作業もされています。
朱雀・白虎・青龍・玄武の彫刻や「因幡の白兎」に関する彫刻などが満載です。また、平将門公に由来する金箔の馬(繋馬)の彫刻もあるので、ぜひ見つけてみてください。
大己貴命と少彦名命と平将門命
神田明神に祀られているのは、「大己貴命(だいこく様)」「少彦名命(えびす様)」「平将門命(まさかど様)」です。神田明神に祀られている神様は下記の通りに、それぞれ古くから信仰されてきました。
- 大己貴命:縁結びの神様
- 少彦名命:商売繁盛の神様
- 平将門命:除災厄除の神様
境内には、だいこく様の像やえびす様の像がありますので、ぜひ参拝していってみてはいかがでしょうか。
神田明神のだいこく様像は昭和51年に完成したもので、日本一の石造りの大黒像です。
国土開発や医療に力を持ち、国土の経営や夫婦円満、縁結びの神様として信仰を集めています。別名、大国主命ともいい、島根県の出雲大社のご祭神でもあります。
商売繁盛や医薬健康、開運の神様として信仰されています。手のひらに乗りそうなくらい小さなお姿ですが、知恵に優れており、日本の国づくりをされた神様といわれています。
神田明神に来たら神馬・あかりちゃんに会いに行こう
神田明神の境内には神馬の「明(あかり)ちゃん」がいます。2010年5月15日生まれで信州の佐久高原からやってきました。明るく平和な世の中を願い、神田明神の「明」の字をもらって「あかりちゃん」と命名されました。
現在はまだ見た目が黒いですが、「あし毛」なので年を取るごとに白い毛が増えていき、やがては白馬になります。
2016年3月、千代田区周辺の車道を軽快に爆走している馬の姿がSNS上で話題となったことがありますが、この馬は神田明神から脱走したあかりちゃんでした。無事に保護されたとのことです。
文化交流館EDOCCOでお土産やカフェも楽しめる!
神田明神の境内には「EDOCCO」という交流館があります。内部はお土産屋さんやカフェが充実しており、参拝前後に休憩するスポットとして活用できます。まるでショッピングモールのような雰囲気は、伝統を守りつつも、新しいものも積極的に取り入れる神田明神ならでは。
神田明神の御朱印とロゲットカード
先ほどご紹介した文化交流館「EDOCCO」の中に御朱印所があります。御朱印にはミニファイルがついていました。さらに、中央付近の受付では神田明神のロゲットカードが貰えます(無料)。
また、神田明神は「東京十社巡り」のうちの一つです。ミニ絵馬の頒布もありますので、集めている方はこちらもどうぞ。
夏越大祓式と大祓形代流却神事
数年前、6月に参拝した時に「夏越大祓式」に遭遇しました。夏越大祓とは、日常の中で知らず知らずの内に犯してしまった穢れを紙の人形(形代)に託して身を清めるものです。使った形代は、翌年の7月にお台場沖から海へ流して穢れを消します(大祓形代流却神事)。
大祓形代流却神事には、神田明神の氏子の方々が参加し、宮司さんと一緒に皆さんで浅草橋の柳橋にある「小松屋」から屋形船に乗ってお台場まで移動し、流却を行っています。
神田明神の基本情報・アクセス
- 所在地:〒101-0021 東京都千代田区外神田2丁目16−2
- 拝観料:なし
- 授与時間:9:00~18:00(時期により変動)
- 参拝時間:閉門しない為、24時間可
- 駐車場:若干数(満車の場合は周辺に秋葉原UDXパーキング・秋葉原ダイビル駐車場)
- 最寄駅:御茶ノ水駅、秋葉原駅
- 公式HP:江戸総鎮守 神田明神
▼近くの湯島聖堂にも合わせて行ってみましょう
この記事へのコメントはありません。