京都『八坂神社』へ行ってきました。限定御朱印と通常御朱印と両方頂きました。後ほどご紹介します。夜のライトアップが非常にきれいで、見どころ満載の八坂神社をまとめてみました。
境内には珍しい社もあって、見どころ7不思議として話題になることも多い神社です。
目次
夜のライトアップ!四条通りの突き当り『八坂神社』の楼門が美しい
京都観光もあっという間に夜になってしまいました。夜でも参拝できる神社…と探していたら『八坂神社』が夜間ライトアップしているとの情報を見つけ、行ってみたのでした。
祇園の四条通りの突き当りに、圧倒的存在感。こちらが『八坂神社』です。ライトアップ非常にきれいでした。修学旅行では必見の見どころです。
楼門は重要文化財です。楼門は朱塗りで、四条通の突き当たりに建ち、西楼門ともいわれています。楼門は1497年に再建されました。
なお楼門は本瓦葺の切妻造です。楼門は本殿。舞殿と同じ高さで、三位一体を表しているとも言われています。
八坂神社の拝殿
御朱印も頂きたかったので、夜間のライトアップを見に行った次の日の昼間に再び参拝しました。こちらが八坂神社の拝殿です。
4代目の徳川家綱が再建した建物です。
本殿は重要文化財です。本殿は御所・紫宸殿(ししんでん)を模し、本殿と拝殿がひとつになった独特の様式で、祇園造(八坂造)と言われています。
神社は一般的に本殿と拝殿が別々に建てられることが多いそうです。日本最大級の神社神殿とも言われています。
八坂神社のご祭神
- 素戔嗚尊(すさのをのみこと)
- 櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)
たくさんの提灯ライトアップが綺麗!
八坂神社は、例大祭で提灯祭をやっている神社です。夜には拝殿の前にこのように、大量の提灯が点灯されています。
『八坂神社』の御朱印!限定『青龍御朱印』は1日100枚まで
拝殿のすぐ近くに御朱印やお守りの授与所があります。通常の御朱印代は300円、限定の『青龍御朱印』は書置きのみで500円です。青龍御朱印は1日の頒布枚数が限定されていて、1日100枚のみです。
▲右が通常御朱印、左が限定の青龍御朱印
ユニークな境内社『美御前(うつくしごぜん)社』美容関係者の信仰が篤い神社
八坂神社にはユニークな境内社がたくさんあります。美御前社は美を象徴する宗像三女神が祀られています。そのため、美容関係の仕事をしている人や美に興味がある方からの人気が高いのです。
末社・美御前社(うつくしごぜんしゃ)は美を象徴する多紀理比売命(たぎりひめのみこと)・多岐都比売命(たぎつひめのみこと)・市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)の三女神を祀っています。
美御前社は美容の神として、美容理容業者・化粧品業者だけでなく、芸舞妓からも信仰されています。
御神水の『美容水』が湧き出ている
美御前社の隣からは湧き水が湧いていて、『美容水』と呼ばれています。
八坂神社の見どころ7不思議!
八坂神社には”7不思議”と言われる見どころが満載です。修学旅行で来た学生さんは、この7不思議を見学してまとめれば、しっかりレポートが作れると思いますよ(笑)
7不思議①『楼門』は雨漏りしない&蜘蛛の巣張らない
先ほどご紹介した『楼門』は雨漏りしない(そのため雨垂れの筋などの汚れが無い)といわれています。まあこれは、造りがしっかりしているから、ということでそんなに不思議ではないですかね(笑)
楼門にはもうひとつあって「蜘蛛の巣が張らない」という話があります。これはたしかに不思議かも。
7不思議②『夜啼き石』
日吉社という末社があるのですが、この前の木の根元の部分に『夜啼き石』と呼ばれる石があります。夜中になると(シクシク…)と泣き出すそうです(まじか)
夜泣き石は、ちょうど本殿の鬼門の位置にあるので、こういった7不思議が生まれたのだと思われます。
7不思議③力水を飲んで美御前社に参拝すると美しくなれる
末社の大神宮社の右側に「祇園神水(ぎおんしんすい)」と呼ばれる湧き水が湧いています。これが『力水』といわれるもので、この湧き水を飲んで「美御前社」に参拝すると、美しくなれるという信仰があります。
美容関係者の信仰もさながら、美しくなりたいという女性・そして男性の参拝も多く、美しくなれるというご利益を求めて多くの人が参拝しています。
7不思議④『二見岩』は地中深く伸びている?
大神宮社の内宮と外宮の間に『二見岩(ふたみいわ)』があります。かなり小さな石で、注意して見ないと見逃してしまうくらい小さいです。
しかし『二見岩』は、地面に出ている部分が少しで、地中では地軸に達するほど深く下に伸びていると言われているんです。不思議。
7不思議⑤本殿の下に『龍穴』という深い井戸
八坂神社の本殿の下に『龍穴(りゅうけつ)』という井戸があると言われています。本殿の下なので、誰も見ることはできないんですけど、この井戸には龍が棲んでいるとかなんとか…。この穴は、神泉苑や東寺にも繋がってるとか言われていて、不思議な言い伝えのひとつなのです。
鎌倉時代に書かれた「釈日本紀(しゃくにほんぎ)」には竜宮に通じているとあります。また、一説には八坂神社から西に位置する神泉苑(しんせんえん)や東寺(とうじ)にも繋がっているとも言われています。
7不思議⑥『龍吼』本殿の東柱で西を向いて柏手を打ってみよう
本殿に参拝された後、本殿の東の柱(本殿に向かって右の柱)の下で西を向いて、強く柏手を「パン!」と1回、打ってみてください。すると「パィ~ン」と大きく反響して聞こえます。
他のところで柏手を打ってみても、反響はしません。日光東照宮の鳴龍のように、何か理論的な仕組みがあるのだとは思います。東の柱のひさし部分には、木彫りの龍の頭があります。これが反響に関係しているのではないかといわれていますが、はっきり判明はしていません。
7不思議⑦『忠盛灯篭』
平清盛の父、忠盛は白河上皇に仕える武士でした。五月雨が降って、見通しの悪い不気味な夜のことです。
白河上皇が寵愛する祇園女御(ぎおんのにょご=後の清盛の母)の許へ向かうため、八坂神社の境内を歩いていると、前方の暗闇に頭がキラキラと光り、右手に黒い塊を持ち、左手に光る物をもった、得体の知れぬ化け物が立っていました。
上皇は、その化け物は鬼に違いないと思い、同行していた忠盛に化け物を斬り殺せと命じました。
ところが、忠盛はまずその化け物の正体を確かめるため、生け捕りにしようとその化け物を組み伏せると、その正体は神社の雑用をする年老いた僧侶だったのです。雨が降っていたので、濡れないように頭に藁の笠を被り、手に油壺と火入れを持って、灯篭に火を入れようとしている老僧の姿が、雨で見通しが悪かったせいもあって、あたかも鬼のように見えたのです。
忠盛の機転がなければ、老僧は斬り殺されていたわけです。上皇は忠盛のその冷静沈着な判断に感嘆し、褒め称えました。
そういうことがあって、そのくだんに登場する灯篭を「忠盛灯篭」と呼ぶようになったと伝えられています。
『八坂神社』の営業情報
- アクセス:市バス「祇園」の目の前、京阪電車「祇園四条」から徒歩5分、阪急電車「河原町」から徒歩10分
- 拝観料:無料
- 所要時間:40分くらい
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