一乗谷朝倉氏遺跡は、400年以上もの間そのままそっくり埋もれて残されてきた非常に貴重な史跡です。国の特別史跡、特別名勝、重要文化財の三重指定を持っています。
一乗谷朝倉氏遺跡のスタンプ/設置場所
▲一乗谷城 日本100名城スタンプ
一乗谷城の日本100名城スタンプの設置場所は、
- 「復原町並」の入り口
- 「一乗谷城朝倉氏遺跡資料館」の券売受付
の2か所です。資料館には別途、さらに資料館の記念スタンプもあります。
一乗谷城の特徴的なデザインで、スタンプは全て大判。状態も良かったです。朝倉氏遺跡資料館の入場料は100円です。
一乗谷朝倉氏遺跡の観光コース
一乗谷城跡の見学までは、なかなか時間がかかって行けません。山の上にある山城なので、登山が始まるからです。一乗谷の観光といえば通常、
- 復原町並
- 唐門 朝倉館跡
- 湯殿跡庭園
- 中ノ御殿
- 諏訪館跡庭園
を1時間程度で巡るコースが一般的です。しかしながら今回は諸事情により、その一帯から少し離れた(徒歩30分ほどの)場所の「一乗谷朝倉氏遺跡資料館」に行ってきたのでした。
永平寺から一乗谷朝倉氏遺跡へ
この日は永平寺を先に観光し、時間が余ったので、そのまま永平寺から一乗谷朝倉氏遺跡行きの特急バスに乗ってここまでやってきました。バス乗車券は、事前に乗り場前の飲食店で購入しておく必要があります。
うっかり「復原町並」で下車しそびれて「一乗谷朝倉氏遺跡資料館前」に到着した
定番の「復原町並」に直行してくれますので、普通はそこで降ります。「資料館前」はその次のバス停です。資料館から復原町並までは、徒歩30分の距離があります。
到着してしまったものは仕方がないので、そのまま資料館を見学することにしました。
▲一乗谷朝倉氏遺跡資料館
一乗谷の地形模型や朝倉館の復元模型があります。一乗谷城下町の生活や歴史を学ぶことができます。戦国時代の一乗谷には約1万人もの人々が暮らしていました。
今は細々と民家が点在し、川が流れているだけの穏やかで静かな土地ですが、当時この一帯は多くの人々が行き交うかなり栄えた地域だったのです。寺院の跡だけでも四十数カ所見つかっています。
一乗谷川に沿った狭い平地部では、朝倉氏の館をはじめ、武家屋敷、寺院、職人達の町屋が道の両側に所狭しと建てられていたことが発掘で明らかとなっています。
文化に関係する出土品は、朝倉氏遺跡の特徴です。朝倉氏は文化に強く興味があったといわれており、多くの文化人が朝倉氏の庇護を求めて集まっていました。朝倉文化と呼ばれます。
茶器や花器、香炉などが至る所から出土しており、一乗谷では茶道・華道・香道の文化が高度に発達していたことが分かります。そのほかにも、将棋の駒やサイコロ、人形などの遊戯具も出土していて、当時の人々の遊びに対する高い関心が伺えます。
▲朝倉象棋。朝倉氏遺跡では「酔象」の駒が含まれた将棋のセットが出土しました。酔象は真後ろ以外の方向に1マス動くことができます。本将棋にはない駒で、朝倉象棋の大きな特徴である駒。”酔って暴れる凶暴な象” という意味を持ちます。
酔象は成ると「太子」になります。王将と同じ役割になり、王将が詰んでも「太子」が生き残っている場合は、太子も詰むまで続行します。跡継ぎ…激アツ。
道の駅 一乗谷あさくら水の駅
資料館から徒歩10分位の場所に一乗谷の道の駅があるので、こちらにも立ち寄りました。美しい水が流れる綺麗な場所です。
▲道の駅 一乗谷あさくら水の駅のスタンプ
少しイレギュラーな形での一乗谷城朝倉氏遺跡観光でしたが、朝倉文化を学べる良い機会でした。朝倉氏遺跡は近年ますますその希少性が再認識されている場所です。文化財としての価値が非常に高いので、福井観光でぜひ訪れたいスポットです。
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