「8番らーめん」というラーメンを知っていますか?北陸民にひたすら50年間愛され続けてきたラーメンで、海外進出すらしています(タイに100店舗以上ある)
石川ではもちろん、富山でも福井でも、北陸に行くと何故か必ず現地の人から8番らーめんの話が出ます。日本海側にうろうろ棲みついていた2ヶ月の間に8番らーめんの話題が数回出て来ており、ずっと気になっておりました。
北陸民に、それって何ラーメンなの?と聞けば「8番らーめんというカテゴリのラーメンとしか言えない」と言われるそんな謎ラーメン。
8番らーめんは北陸観光コンテンツ
▲8番らーめんのダシは意味が良く分からない(褒めてる)。研ぎ澄まされたラーメンというよりは、どちらかというと家庭的な方面のラーメン。気付くと病みつきになっていてまた食べたくなる味。
8番らーめんの「8番」は、国道8号線のことです。1967年に1号店が石川県加賀市の8号線沿いで創業を開始。席数25で1300杯/日という圧倒的な成績を残した8番らーめんは、その後次々とフランチャイズ展開をしていったのでした。
今でこそラーメン屋さんはそこら中にありますけど、当時はラーメン屋が金沢周辺に1店舗だけ。そこに目を付けた先代が、1967年にラーメン屋を始めました。田んぼの真ん中に建てた、20坪もない狭いほったて小屋みたいな店舗が8番らーめんの原点です。
8番らーめんがフランチャイズをスタートさせたのは、店主がマクドナルドのフランチャイズの記事を見かけたことがきっかけです。フランチャイズはオープンしたその年に着手してます。イケてる経営者の行動スピードにはびっくりしちゃいますね。
8番らーめんのフランチャイズ経験は、後のミスタードーナツに活かされています。あんな巨大企業の原点に関わっていたというのは驚きですね。店主の後藤長司さんは、ミスドのフランチャイズ第一号大阪店のアドバイザーとして店舗に直接出向いていました。
8番らーめんは、今ではすっかり巨大なチェーン店となり、北陸民の胃袋を掴み続けています。8番らーめんを食べることは、グルメというよりももはや北陸旅の観光スポットの一つみたいになってますので、北陸お越しの際はぜひ食べてみましょう。
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