毛越寺でいただける御朱印は、通常「薬師如来」1つです。
年に1回の摩多羅神祭開催時には、特別御朱印「摩多羅神」の頒布が行われたり(例年1月20日)、その他にも限定御朱印を期間限定で頒布しています。
毛越寺の飛び池境内社である「高館義経堂」でも御朱印の頒布があります。毛越寺と高館義経堂は徒歩20分程度離れています。
メインの境内につながっていない土地にある社殿のことをいいます。地理的には境内の外ということになりますが、境内社として扱われている場所です。
目次
毛越寺の御朱印「薬師如来」
「薬師如来」の御朱印です。通常、毛越寺に参拝したらこちらの御朱印がいただけます。初穂料300円です。
病気を治してくれる仏さまで、薬壺を持っています。現世の苦しみを取り除いてくれます。これに対して、阿弥陀如来は来世の平穏をつかさどる仏さまです。
毛越寺の限定御朱印「摩多羅神」1月20日のみ
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「摩多羅神」の御朱印です。摩多羅神祭りを開催している期間中の、1月20日だけ頒布しています。初穂料500円です。
無病息災などを祈願して行われるお祭りで「二十日夜祭り」とも呼ばれます。摩多羅神は、毛越寺の奥殿に安置されている秘仏です。
1月20日夜に行われる「配膳行列」や「延年の舞」が見どころです。
毛越寺の限定御朱印「阿弥陀如来」※頒布終了
毛越寺では「阿弥陀如来」の御朱印が頒布されたことがあります。
世界遺産の登録5周年を記念して、20年ぶりの復刻版御朱印として頒布されていました(2016年6月1日~11月20日まで)。
毛越寺 高館義経堂の通常御朱印「義経堂」
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書き置きのみの頒布です。高館義経堂札所でいただけます(8:30〜16:30)。
高館義経堂の御朱印を、毛越寺でいただくことはできませんので、ご注意ください(逆もしかりです)。
- 拝観料
- 大人200円
- 中小人50円
- 年中無休
- 拝観時間
- 8:30~16:30(通常)
- 8:30~16:00(冬季)
毛越寺 高館義経堂の限定御朱印「源義経」※頒布終了
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2022年4月23日~5月31日に頒布されていた限定御朱印です。初穂料700円。紺色の紙に金色の文字が映える素敵な御朱印です。
「鎌倉殿の13人」源義経役の菅田将暉さん人気もあいまって、求める方が多かったそうです。
毛越寺の御朱印帳
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毛越寺の御朱印帳は3種類あります。御朱印帳は各1500円です(御朱印代は別途300円)。
- 紺色:平安時代の毛越寺伽藍(表面)と延年の舞 老女(裏面)
- 桃色:紅葉と本堂および白鹿伝説
- 黄緑色:浄土庭園(表面)と曲水の宴(裏面)
毛越寺「四寺廻廊」の御朱印と御朱印帳
毛越寺で「四寺廻廊」専用御朱印帳の頒布があります(1000円)。御朱印は各300円で、四寺の御朱印を集めると最後に御朱印をいただいたお寺で色紙がもらえます。
松尾芭蕉が巡ったとされる慈覚大師円仁が開いた東北地方の四寺をめぐる巡礼です。結願したら、最後のお寺で記念色紙がもらえます。(かっこ内)は最後にもらえる色紙に記載されている漢字です。
- 平泉中尊寺(尊)
- 平泉毛越寺(夢)
- 松島瑞巌寺(鼎)
- 山寺立石寺(忍)
毛越寺の御朱印所
毛越寺の御朱印授与所は、山門札所です。拝観券受付から入ってすぐ目の前にあります。
先に御朱印帳を預けてから毛越寺の参拝に進みます。順路を一周すると最後にここに戻ってくるので、忘れずに受け取ってから帰ります。
(車なら!)別當達谷西光寺の御朱印「達谷窟毘沙門堂」「蝦蟆ヶ池辯天堂」
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車で毛越寺に来ていた場合は、「別當 達谷西光寺」にも行ってみるのがおすすめです。岩屋にめり込むように建っているお堂が見どころの国指定史跡です。
坂上田村麻呂が蝦夷での勝利を記念して建てたもので、本尊は毘沙門天です。主に必勝祈願で有名です。
「達谷窟毘沙門堂」の御朱印と、さらに境内にある弁天堂で「蝦蟆ヶ池辯天堂」の御朱印がいただけます。
毛越寺のご朱印に関する説明はここまでです。以下は、毛越寺の見どころや観光ポイントを記載します。
平安時代の浄土庭園「毛越寺」世界遺産散策
山門(拝観受付)
毛越寺の拝観料は大人500円です。山門で料金を収めて中へ進みます。入ってすぐ右手が御朱印所・授与所です。
拝観時間は、8:30〜17:00(11月5日~3月4日は8:30〜16:30)です。御朱印がいただける時間もこれに準じます。拝観終了間近の時間帯は、御朱印の頒布が終了している場合があるので、ご注意ください。
毛越寺の拝観券
毛越寺の記念スタンプ(山門入ってすぐ、御朱印所の向かいに設置)
本堂
朱塗りの柱や大きな屋根が特徴の豪華な作りです。平安時代の薬師如来が祀られています。
毛越寺は、850年に慈覚大師円仁が開いたのが始まりです。藤原基衡(2代)と秀衡(3代)によって整備されました。
当時は中尊寺よりも大きなお寺でしたが、伽藍はすべて焼失してしまいました。今では庭園や遺構のみが残っています。
花菖蒲園
今、夏草が深く生い茂るここ(高館)は、昔武士たちがいさましくも、はかない栄光を夢見た戦場の跡である。
近くの高館義経堂で、松尾芭蕉が詠んだとされる有名な句です。
本堂の近くには、松尾芭蕉の直筆とされる句碑が建っています。
庭園・大泉ヶ池
仏堂の前につくられた大泉で、平安時代の浄土庭園です。当時は橋が架けられていたそうで、海を表現してつくられた池です。
写真左は築山です。海岸にある岩山を表現しています。
開山堂
毛越寺を開いた慈覚大師の像が祀られているお堂です。
嘉祥寺跡
規模も形式も金堂円隆寺とほとんど同じであり、高い地位のお堂であったことがわかります。
巨大な礎石がたくさん遺っているのが見て取れます。
講堂跡
基衡が建立したとされています。講堂の構造から、金堂と密接な関係を持っており、金堂と一体的に建てられたものと考えられています。
金堂円隆寺跡
金堂円隆寺は、基衡がつくった豪華絢爛なお堂でした。当時の毛越寺の中でも、中心となっていた伽藍です。
薬師如来をご本尊に祀っていましたが、すべてが消失し、現在ではその跡地のみが残っています。
遣水(やりみず)は、大泉ヶ池に水を引き入れるためのもので、当時の姿のまま残っている貴重な水路です。蛇行しながら平野を流れる川が表現されています。
常行堂
常行堂は、阿弥陀如来をご本尊として祀っているお堂です。
奥には秘仏の摩多羅神が祀られています。秘仏の御開帳は33年に一度です(次回は2033年)。
常行堂・法華堂跡
当時の常行堂は、現在残っている常行堂とは別の場所にありました。また、常行堂と渡り廊下でつながった法華堂も併存していたことが後の調査で分かりました。
常行堂跡は保存状態が悪く、調査時には残存している礎石も見つかりませんでした。
毛越寺の基礎情報
- 拝観時間
- 午前8時30分〜午後5時(通常)
- 午前8時30分~午後4時30分(11月5日~3月4日)
- 拝観料:大人500円
- アクセス:JR東北本線「平泉駅」徒歩10分
- 駐車場:あり(毛越寺駐車場330台、普通車300円)
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