柴又七福神巡りのコース詳細解説!授与品・見どころ・散策マップ(東京都葛飾区)

風情ある街並みや賑わいを楽しめる「葛飾柴又」。毎年1月には、柴又七福神めぐりが開催されています。比較的、簡単に短時間で巡れる七福神です。

年末年始に少々食べ過ぎてしまった方、ちょっとした運動に七福神巡りをご家族・恋人同士で巡ってみてはいかがでしょうか。

柴又七福神の巡り方や各所見どころ、お楽しみポイントを一挙解説いたします。アクセスマップも一緒に載せています。スマホでこの記事を片手に、柴又七福神巡りを楽しんでくださいね!

柴又七福神巡りの基本情報

開催期間1月1日~1月31日
開催時間各日9:00~16:00まで
所要時間最短1時間半~
※途中お昼休憩を入れたり、
帝釈天参道で食べ歩きを楽しむ場合3時間程見ておく
最寄り駅北総線「新柴又」駅
京成金町線「柴又」駅
京成本線「京成高砂」駅
授与品七福神色紙300円(各寺院で朱印代200円)
御朱印帳への記帳 各300~500円
七福神の人形等はなし
お手洗いスポット❸万福寺と❹題経寺の中間辺り「寅さん記念館」「山本亭」
❺真勝院付近「児童遊園」※和式
❻良観寺付近「金町公園」
❼観蔵寺付近「イトーヨーカドー高砂店」※1/1定休

柴又七福神は、最短で1時間半程度で巡れるお手軽な七福神です。

柴又で最も有名なスポットは柴又帝釈天(題経寺)で、参道では食べ歩きが楽しめます(※三が日は混雑するので、出来れば店内で召し上がることをおすすめします)。

帝釈天参道も観光する場合は、トータルで3時間程は見ておくとよいでしょう。その他、寅さん記念館や山本亭もおすすめですよ!

柴又七福神巡りの授与品

七福神色紙色紙300円+各寺院での朱印代200円
御朱印各300~500円
人形・ご神体・宝船なし

柴又七福神では、七福神専用の色紙があります。色紙は300円+各寺院で朱印代200円掛かりますので、合計1700円です。

持参した御朱印帳に、柴又七福神の御朱印を記帳していただくことも可能です(各300~500円)。柴又七福神の御朱印は、開催期間の1月1日~1月31日のみの授与となりますので、ご注意ください。

七福神以外にも、各寺院のご本尊様の御朱印をいただける箇所もあります。

柴又七福神巡りのおすすめコース・順路

\ 柴又七福神マップ /

柴又七福神を構成する寺社は、以下の七ヶ所です。

順路寺院名七福神住所
医王寺恵比寿天東京都葛飾区柴又5-13-6
宝生院出世大黒天東京都葛飾区柴又5-9-18
万福寺福禄寿東京都葛飾区柴又-6-17-20
題経寺(柴又帝釈天)毘沙門天東京都葛飾区柴又7-10-3
真勝院弁財天東京都葛飾区柴又7-5-28
良観寺布袋尊東京都葛飾区柴又3-33-13
観蔵寺寿老人東京都葛飾区高砂5-5-2

柴又七福神のコースは、ウォーキングコースとしても丁度良い距離感です。実際歩いてみたところ、9800歩でした。お正月の運動不足解消におすすめです。

今回は、北総線「新柴又」駅からのスタートです。

北総線「新柴又」駅

改札を出たら、南側から出ましょう。

線路沿いに歩けば、数分で最初のポイント「医王寺」が見えてきます。

\ 新柴又駅(南側)→❶医王寺 /

❶柴又七福神「医王寺」恵比寿天

薬王山医王寺

医王寺のご本尊は、薬師如来です。薬師如来は心身の健康を守る仏で、現世にやすらぎを与えてくれます。

山門の2階の四隅には四天王像

山門には松本明慶柵の仁王像があり、2階には四天王像があるので、ぜひ上を見上げてみましょう。

本堂手前には小さな日本庭園があり、弘法大師(空海)の像があります。弘法大師は、平安時代初期の僧で真言宗の開祖といわれる人物です。

医王寺には、蕎麦地蔵尊があります。よく見ると、足元にお蕎麦のせいろが積まれているのが分かります。東京都の麺類共同組合に加入していた蕎麦屋を中心に、1960年頃まで厚い信仰を集めていたそうです。お正月には無料でお蕎麦をふるまっていた時代もあったとか。

柴又七福神の恵比寿天です。恵比寿天は、商売繁盛や五穀豊穣のご利益があるとされます。

柴又七福神の色紙朱印(恵比寿天)
医王寺の御朱印

名称薬王山瑠璃光院 医王寺
住所東京都葛飾区柴又5-13-6
ご神体薬師如来(ご本尊)
恵比寿天(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月7日
御朱印授与所本堂向かって右側の建物
公式サイト柴又医王寺

\ ❶医王寺→❷宝生院 /

❷柴又七福神「宝生院」出世大黒天

宝生院

宝生院は真言宗の寺院で、1624年に開山された大聖寺(茨城県)の末寺です。元々は江戸京橋にありましたが、下谷谷中、池之端と移転してきました。

ご本尊は、大黒天です。大黒天は商売繁盛、金運、五穀豊穣のご利益があるといわれていますが、特に宝生院の大黒天は、出世財福のご利益で有名です。

出世大黒天として知られている
御開帳は松の内のみ

お正月松の内期間(元日~1月7日まで)はお堂が解放されており、中に入ることが出来ます。お堂の左奥に、柴又七福神の大黒天のご神体が祀られていますので、ぜひお参りしていきましょう。

柴又七福神の大黒天は、写真撮影OKです。

柴又七福神の色紙朱印(大黒天)
宝生院の御朱印

名称宝生院
住所東京都葛飾区柴又5-9-18
ご神体大黒天(ご本尊・柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月7日
御朱印授与所本堂向かって右側

\ ❷宝生院→❸万福寺 /

❸柴又七福神「万福寺」福禄寿

万福寺の山門

万福寺は、昭和3年に創建された曹洞宗の寺院です。付近で地中から人骨が見つかり、供養のために周辺住民の要望で建てられました。

境内には、様々な供養塔や石碑、石塔があります。石塔とは、お釈迦様の骨を納めた供養塔です。

ご本尊の釈迦如来、柴又七福神の福禄寿を祀っています。福禄寿は長寿のご利益があるといわれる中国由来の神様です。

柴又七福神の色紙朱印(福禄寿)
万福寺の御朱印
名称聖閣山 万福寺
住所東京都葛飾区柴又-6-17-20
ご神体釈迦如来(ご本尊)
福禄寿(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月31日
御朱印授与所本堂向かって左手の建物(交通IC利用可能)
公式サイト曹洞宗 萬福寺

\ ❸万福寺→❹題経寺(柴又帝釈天) /

❹柴又七福神「題経寺(柴又帝釈天)」毘沙門天

二天門

経栄山題経寺は、「柴又帝釈天」として親しまれている日蓮宗のお寺です。帝釈天参道では、たくさんのお土産屋や食べ物が参拝客を出迎えます。

三が日は多くの参拝客でにぎわいます。

帝釈堂

ご本尊は「帝釈天の板本尊」です。

一時期、所在不明となっていましたが、本堂を修理した約240年前に棟上から発見されました。発見されたのが庚申かのえさるの日だったことから、庚申こうしんが縁日となりました。

庚申とは
干支(かんし・えと)の1つです。干支は、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10種類)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種類)を組み合わせた60を周期とします。

「帝釈天」は、古代インド神話の英雄神・インドラが由来です。元々、戦いの神様だったため、戦勝祈願・国家安泰のご利益があるといわれていました。

仏教に取り入れられた後は、仏の教えを信仰する者を災難から守り、立身出世や蓄財を叶えてくれると信仰されるようになりました。

柴又帝釈天の御朱印
名称経栄山 題経寺
住所東京都葛飾区柴又7-10-3
ご神体帝釈天の板本尊
毘沙門天(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月7日
御朱印授与所帝釈堂の中(無料で入れます)
公式サイト柴又帝釈天公式サイト

御朱印・色紙が頂ける場所はお堂内

御朱印の授与所が分かりにくいので迷われる方も多いかもしれません。御朱印の頒布や色紙への押印は、帝釈堂の内部で行っています。

帝釈堂内は無料で入ることができます。

三が日は、帝釈堂の外にある賽銭箱前に参拝客の行列ができることありますが、そちらには並ばずに、お堂へ入ってしまうことをおすすめします(お堂の内部で参拝できるため)。

帝釈堂内にある彫刻ギャラリー

帝釈堂の内部には、数々の素晴らしい彫刻があり目を奪われます。下足箱から帝釈堂への渡り廊下には、おもしろい彫刻がたくさんあるのでお見逃しなく。

また、有料(1人200円)となりますが、帝釈堂には「彫刻ギャラリー」があり、貴重な彫刻や登録有形文化財の絵馬をゆっくり見学することも出来ます。

柴又帝釈天絵馬(葛飾区登録有形民俗文化財)

柴又帝釈天の混雑具合(元日)

お堂付近
柴又帝釈天の出口付近
屋台通りの混雑具合

こちらは、元日に参拝した時の境内の様子です。かなりの参拝客で賑わっており、混雑していることが分かるかと思います。

柴又七福神の中では、柴又帝釈天だけが混雑しています。帝釈天参道もそれなりに人でごった返しているので、ゆっくりと参拝するのは難しいです。

ただ、他の初詣に人気な有名寺社よりは比較的空いているので(浅草寺や明治神宮よりは全然空いてます)都内の中では三が日でも参拝しやすいお寺です。

帝釈天参道では草もちを食べよう

亀屋本舗の草もち(店内飲食)
亀屋本舗の草もち(お土産用)

柴又帝釈天での参拝が済んだら、帝釈天参道で腹ごしらえしましょう。柴又では「草だんご」「草もち」が有名で、複数のお店で取扱いがあります。

有名どころは「吉野家」「高木屋老舗」「とらや」「亀屋本舗」です。「吉野家」は、ひと粒60円から購入可能です。「亀屋本舗」は、寅さんの実家の団子屋のモデルとなったお店です。

それぞれお店ごとに、だんごの弾力やヨモギの香りと風味の濃さに個性があるので、好みの草だんごを見つけてみてはいかがでしょうか。

寅さん記念館と山本亭

引用元:Googleマップ(寅さん記念館)
引用元:Googleマップ(山本亭)

柴又帝釈天近くには、「寅さん記念館」と「山本亭」があります。寅さん記念館は、映画「男はつらいよ」の世界観にどっぷり浸れる人気スポットです。

山本亭は伝統的な書院造に西洋建築を取り入れた大正建築で、和洋折衷な雰囲気が外国人観光客にも大人気の日本庭園です。元々は、浅草でカメラ部品製造業で財を成した山本栄之助さんという方の邸宅でしたが、1988年に葛飾区所有になったため、一般公開されるようになりました。

柴又観光案内所でマンホールカードが貰える

引用元:かつまるガイド
引用元:葛飾区

帝釈天参道の入り口付近(柴又駅側)にある柴又観光案内所では、葛飾区のマンホールカードを無料配布しています。

年末年始も通常通り配布している(情報参照元)ので、立ち寄ってみましょう。モンチッチの可愛いカードが無料で貰えますよ!

\ ❹題経寺→❺真勝院 /

❺柴又七福神「真勝院」弁財天

本堂
山門

「真勝院真光寺」では、柴又七福神の弁財天が祀られています。弁財天は、音楽・芸能・学問成就・財運・美人祈願のご利益があるとされています。

五智如来石像(葛飾区指定有形文化財)

境内の見どころとして、五智ごち如来石像が挙げられます。

大日如来の知恵を5個に分けて五仏とし、如来に当てはめています。向かって右から、阿閦あしゅく如来・宝生ほうしょう如来・大日如来・阿弥陀あみだ如来・不空成就ふくうじょうじゅ如来です。

葛飾区の指定有形文化財となっています。

柴又七福神の色紙朱印(弁財天)
真勝院の御朱印
名称真勝院 真光寺
住所東京都葛飾区柴又7-5-28
ご神体不動明王(ご本尊)
弁財天(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月7日
御朱印授与所お堂向かって右手側にある建物

\ ❺真勝院→❻良観寺 /

❻柴又七福神「良観寺」布袋尊

京成金町線の線路越しに見える良観寺の山門

創建された年代は不明ですが、少なくとも江戸時代初期には存在していたといわれています。

良観寺の目の前を、京成金町線の線路が横切る形になっており、少し珍しい写真が撮れます。

宝袋尊

境内には、大きな宝袋尊(布袋尊)の像があります。立派な福耳と立派なお腹です。お腹に両手をあてて、三回時計回りに撫でながら願掛けをすると、願いが叶うとされています。

御朱印所は、山門入って左手にある建物内です。

柴又七福神の色紙朱印(布袋尊)
良観寺の御朱印
名称弘誓山観音院 良観寺
住所東京都葛飾区柴又3-33-13
ご神体観音菩薩(ご本尊)
布袋尊(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月7日
御朱印授与所山門入って左手の建物内

柴又駅から京成高砂駅まで電車で1駅移動し、徒歩4分程で観蔵寺に到着です。柴又駅には、寅さんとさくらの銅像がありますので、合わせて見学するのがおすすめです。

柴又駅

良観寺から観蔵寺まで徒歩のみでも移動可能ですが、20分以上かかります。

\ ❻良観寺→❼観蔵寺 /

❼柴又七福神「観蔵寺」寿老人

観蔵寺

観蔵寺は、1469年に開山されたお寺です。京成高砂駅から徒歩4分の場所にあります。入口はぐるっと奥まで回り込んだ場所にあるので、ご注意ください。

柴又七福神の色紙朱印(左上)寿老人
観蔵寺の御朱印
名称金亀山神宮院 観蔵寺
住所東京都葛飾区高砂5-5-2
ご神体観世音(ご本尊)
寿老人(柴又七福神)
ご開帳期間1月1日~1月15日
御朱印授与所正門から入って左手にある建物

以上、これにて満願となりました。お疲れさまでした。

柴又七福神は距離的に短く、簡単に巡れます。柴又帝釈天以外は空いているので、行列に並ぶ必要もなく、混雑が苦手な方にもおすすめの七福神です。

もっと楽しみたい方は帝釈天参道でじっくり寄り道すれば良し、混雑が嫌いな方はスルーして参拝のみに留めて足早に先へ進むも良し。好みに合わせた巡り方ができます。

寅さんがお好きな方は、合わせてロケ地やゆかりの地を巡るのも楽しいはずです。

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