四天王寺は、持国天・増長天・広目天・多聞天を安置して聖徳太子が建てたと伝えられているお寺です。様々な札所になっていて、御朱印は全部で18種類。さすがに全部は厳しいので、代表的なもの1種類だけもらってみました。
中門、五重塔、金堂、講堂が直線で並べられていて、この建築様式を四天王寺式伽藍と呼びます。当時日本にやって来ていた中国の方に、見せつけるためにこういう様式をとったんだそうです(大阪湾から見た時に建物同士が重ならないようにして見やすくした説)
四天王寺の御朱印
▲「大悲殿」
極楽門のすぐ左手にある納経所でもらうことができます。全種類の御朱印の見本があったので、そこから選んで係りの方にお願いしました。納経所の入り口には立て看板がありまして、これを見ても多くの札所を兼ねていることが良く分かります。
- 大悲殿/大日本佛法最初
- 大悲殿/新西国三十三観音霊場/第一番
- 亀井不動/近畿三十六不動尊霊場/第一番
- 大悲殿/河内飛鳥古寺霊場/第一番
- 太子髻四天王/聖徳太子御遺跡めぐり/第一番
- 大悲殿/神仏百五十霊場/大阪二番
- 普賢菩薩/おおさか十三佛霊場/第四番
- 圓光太子/法然上人二十五霊場/第六番
- 薬師如来/西国薬師四十九霊場/第十六番
- 布袋尊/大阪七福神霊場
- 布袋尊/西国・新西国七福神
- 聖徳太子/なにわ七幸めぐり
- 大悲殿/摂津八十八ヶ所霊場/第二十五番
- 大悲殿/摂津三十三観音霊場/第三十三番
- 西山国師/西山国師十六霊場/客番
- 大悲殿/四国八十八ヶ所霊場/番外
- 大悲殿/西国三十三観音霊場/番外
- 役優婆塞/役行者めぐり/役行者
▲四天王寺の納経所。
ついでに、納経所の隣には無料休憩所があります。ソフトクリームやドリンクなどが売っているので、参拝で疲れたら立ち寄りましょう。多少のお土産も販売されています。また、休憩所には大坂夏の陣のスタンプが設置されていました。
▲休憩所。
▲大坂夏の陣スタンプラリー
見どころ、中心伽藍を見学しよう!五重塔・金堂・講堂
四天王寺のメインの見どころは中心伽藍。五重塔や金堂の内部に入ることができます。このゾーンは有料です。大人拝観料300円ですが、大阪周遊パスを持っていれば中心伽藍と本坊庭園は無料になります。
▲四天王寺の拝観券。
五重塔は何度も消失していて、現存するものは昭和34年に再建されたものです。なんと8度目の再建です。塔の高さは約40m、上部の相輪は約12mであり、全体の3分の1に及んでいることが大きな特徴です。
▲五重塔の内部。
中は螺旋階段になっていて、上まで登ることができます。登ったからといってですね、何があるというわけでもありませんし、こちらにご先祖様がいらっしゃる方は全く別かと思いますが、そうでない方は行かんでもいいかもというのが感想でした。景色が素晴らしいとか、そういうわけでもありません。展望台とは違いますので当然なんですけどね。
金堂には四天王寺のご本尊(救世観音菩薩)が祀られていました。その四方には四天王像があります。いずれもピッカピカで輝いていました。
▲石の鳥居は重要文化財。
四天王寺の正面にある石鳥居は重要文化財に指定されています。額には「釈迦如来転法輪処当極楽土東門中心」と書かれています。
▲四天王寺学園。聖徳太子が行った敬田院(教育事業)が由来です。
▲乳布袋尊。聖徳太子の乳母がここに住んでいたとされることから、こう呼ばれるようになりました。女性の胸に関するお悩みを聞いてくれるんだそう。
お乳が出過ぎて困るとか、出なさ過ぎて困るとか、病気とか…。御乳守は肌身離さず持てるように、下着の中に入れられるように作ったものなんだそうです。へぇ。色んな信仰がありますね。ちょっと男性には居心地が悪いかもしれませぬ。
▲見真堂
▲転法輪
▲中門(仁王門)
奈良の東大寺の次に大きな仁王像です。身長5.3m、足の指の幅だけで13cmもあります。
▲阿弥陀堂
四天王寺のアクセスと駐車場
四天王寺の最寄り駅は「天王寺」駅ですが、その周辺の駅からもアクセスできます。駅からは徒歩15分くらいとそこそこかかりますのであらかじめご注意ください。また、四天王寺には駐車場がありませんので、近くの有料パーキングを利用することになります。30分200円の駐車場がすぐ傍にありました。
- JR大阪環状線「天王寺」駅/徒歩15分
- 地下鉄(御堂筋線・谷町線)「天王寺」駅/徒歩15分
- 近鉄 南大阪線「阿部野橋」駅/徒歩15分
- 地下鉄(谷町線)「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅/徒歩8分
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