松島湾に浮かぶ福浦島は、島全体が県立自然植物園の指定を受けています。陸地から橋が架かっているので徒歩で島上陸でき、所要時間30分程度で島を一周できます。散策路も比較的ゆるやかです。
日本三景として有名な「松島」は、松島湾に浮かぶ260余りの島々の総称をいい、福浦島もその中のひとつです。美しい松島の景色が島のいたるところから眺望でき、自然を堪能できます。
出会い橋「福浦橋」で良縁に出会う
福浦橋を渡り、徒歩で福浦島へ向かう
福浦橋の全体像
福浦島の見どころは、朱塗りの「福浦橋」です。全長252m、幅2.6mの宮城県内初の有料通行橋として昭和42年に完成しました。別名「出会い橋」とも呼ばれ、良縁に出会える橋といわれています。
松島で「赤い橋」をカップルや夫婦で渡ると縁が切れて別れるなどいわれていますが、これは「福浦橋」ではなく、近くの雄島に架かっている「渡月橋」のことを指します。
雄島に架かる、赤くて短い渡月橋
雄島は元々霊場で、修行僧が俗世との縁を切って雄島へ向かい修行に励んでいたことから、雄島へ向かう橋が縁切り橋と呼ばれるようになりました。
両方とも赤い橋なので、まぎらわしいですね。
福浦橋は3.11で被害を受けており、一部損壊しました。修復にあたって台湾の日月潭の観光船業者が、義援金を送ってくれたそうです。
福浦島の豊かな自然
散策路には緑が生い茂る
福浦島は県立自然公園に指定されていて、250種類以上の植物が自生しています。秋には紅葉がきれいに映えます。遊歩道は傾斜も少なく、比較的歩きやすいです。
福浦島名物だるまおみくじと弁天堂
福浦島に上陸して、見晴台へ向かう途中にある「福浦島茶屋」では、だるまおみくじ(300円)が販売されています。木彫りのダルマの中におみくじが入っていて、凶が出たらこの先にある弁天堂にダルマを置いていくのが習わしです。
福浦島弁天堂
福浦島を散策する多くの人が、弁天堂に参拝していきます。カップルでここにくると、弁財天様が嫉妬して別れさせるとかいう都市伝説があります。
向かいには松島湾の開けた景色が見られ、「焼島」や「引通島」が見られるビュースポットとなっています。
弁天堂の木枠に置いていかれたダルマたちが並んでいる
よく見ると梁や軒下など色んな場所にダルマがいる
伊達政宗が、お塩場(海水を干して塩を作るための砂浜)を開業する際、元々その地にあった若草神社と弁財天を合祀したのが由来です。
当初は別の場所にありましたが、観光開発をするにあたって福浦島へと移されました。
傾いてても元気そうで生命力を感じる松の木
見晴台からの松島湾眺望
見晴台
松島海岸の島々を見渡すことができるスポットです。目の前にとても元気な松の木があるので、少々見づらいですが風情があります。
「引通島」以前は、干潮時には間に砂地が現れて繋がっていたが、3.11で砂が流されてしまい、干潮であってももう繋がらなくなってしまった
(左)徳浦島、(中央の小さい島)千貫島、(右)引通島
福浦橋から眺める夕日
松島 福浦島の基本情報
所在地 | 〒981-0213 宮城県宮城郡松島町福浦島 |
アクセス | JR仙石線「松島海岸駅」から徒歩10分 |
福浦橋の通行料 | 大人200円 子供100円 |
営業時間 | 8:00~17:00(通常) 8:00~16:30(11月~2月) |
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