日本100名城「和歌山城」は、天守が1958年に再建され、一帯が公園となっています。お城以外にも、御橋廊下や庭園、動物園など見どころがたくさんあります。天守閣のみ有料で、和歌山城公園一帯に入るだけなら無料で楽しめます。
和歌山城は、徳川御三家「紀州徳川家」の居城でした。徳川吉宗が居城していたこともあります。和歌山城は「南海の鎮」として西日本に睨みを利かせる役割を担っていました。
天守閣は、落雷や空襲で焼失し、現状残っているものは3代目のものになります。お花見スポットでもあり、桜の季節は多くの人でにぎわいます。
まるでワンマン社長のような強引な政策が多く、「暴れん坊将軍」のモデルとなった人物です。赤字体質だった幕府の財政を立て直すため、さまざまな改革(享保の改革)を行いました。目安箱を設置して身分にかかわらず意見を求めたり、五公五民に引き上げて年貢収入を増やそうとしたり、裁判を公正におこなうための法典を整備したりしました。いつも米の収入のことばっかり考えていたため、米将軍といじられます。
目次
和歌山城をめぐる!見どころ紹介
天守閣に辿り着くまでの道のりは、そこそこキツいです。表坂はなかなか足元が悪く、注意が必要です。階段以外にも緩やかな長い坂道と急勾配もあり、体力が奪われます。水分補給をお忘れなく。
天守に入るには有料となります。二の門前のチケット売り場で入場券を購入します。大人410円(フリー乗車券のクーポンで300円に割引)です。
こちらの券で、わかやま歴史館にも入れます。また、100名城スタンプもチケット売り場にありますので、係りの方に声がけして出してもらいましょう。
天守二の門(楠門)
大天守と小天守が櫓でつながっている造り(連立式天守)になっています。連立式の天守閣としては姫路城や松山城と並んで有名で、日本三大連立式平山城のひとつとされます。
天守閣
小天守の入り口から入って、中で大天守へ移動します。内部には紀州徳川家に関連する鎧や刀、資料が展示されています。
天守閣からは和歌山市街を一望できます。ぐるりと一周まわれるようになっています。
御橋廊下
斜めにかかっている廊下橋は全国的に珍しく、見どころのひとつです。
殿様とお付の人や女中が行き来するために架けられた橋です。藩主が通るので、外から見えないような造りになっています。二ノ丸と大奥を結んでいる橋です。
西の丸庭園(紅葉渓庭園)
秋には紅葉があまりにも美しいため、紅葉渓庭園とも呼ばれています。国の名勝に指定されている庭園で、無料で入り散策することができます。年末年始は休みです。
わかやま歴史館
歴史展示室の中でもっとも見ておいた方が良いのは「獅子紐印」です。金色に輝くこの印は、紀州徳川家に伝わってきた金印です。実際に11代藩主・徳川斉順の書類で印影が確認されています。
六面の印章を小獅子の入れ物に入れ、それごと大獅子のところに収納する形になっています。洒落てます。
和歌山市役所14階食堂
混んでて今回は入れませんでしたが、わかやま歴史館の道路を挟んで向かい側にある和歌山市役所14階には、一般観光客でも利用できるレストランがあります。
そこからの景色がきれいだという話を地元の方に聞いたので行ってみましたが、和歌山市民に大人気すぎて断念しました。時間帯を考えて、昼時を外せば穴場だと思いますので、ご都合合う方は行ってみてください。
和歌山駅からのアクセス「全線フリー1日乗車券」がおすすめ
和歌山城は和歌山市の中心地にあって、南海電鉄「和歌山市駅」から徒歩12分程度です。大阪方面からくる場合は、JR阪和線「和歌山駅」を利用することになります。
駅から出ている和歌山バスに乗車して「公園前」停で下車すると目の前です(距離は1.5km程なので、徒歩だと25分くらいです)
和歌山バスを使う場合は、1日フリー乗車券がおすすめです。フリー乗車券を買うと、その日当日のみとはなりますが、和歌山の施設で使えるクーポン券がもらえます。
このクーポン券を使うと、和歌山城天守閣入場料は410円→300円になるし、わかやま歴史館にあるお土産屋さんでは、10%OFFになります。お得なのでぜひご利用ください。
和歌山城天守閣の基本情報
住所 | 和歌山県和歌山市一番丁3 |
時間 | 9時~17時半(入場30分前) |
休館日 | 12月29日~31日 |
入場料 | 大人410円、小中学生200円 |
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