玉津島は有名な歌人、山部赤人の歌にも詠まれたことがあり、境内にはその歌碑も建てられています。玉津島神社には、稚日女尊、息長足姫尊、衣通姫尊、明光浦霊が祀られています。近くの「紀州東照宮」「和歌浦天満宮」「紀三井寺」と一緒に参拝するコースもおすすめです。
玉津島神社と鹽竈神社では御朱印の頒布もあります。2社とも玉津島神社でもらうことができます。
玉津島神社と鹽竈神社の御朱印
玉津島神社の宮司さんが鹽竈神社も管理されていることから、両方の御朱印を玉津島神社の社務所でもらうことができます。鹽竈神社にも社務所はありますが、基本的に無人です。
玉津島神社にはオリジナル御朱印帳(1500円)の頒布もありましたので、気になる方は覗いてみましょう。ピンクにうさぎがあしらわれている可愛らしいデザインです。
玉津島神社の社務所
玉津島神社
神社の周辺には、小高い山が6つあります。現在では全て陸続きになっていますが、かつてはこの一帯は海の中にあったようです。干潮時は陸続きになり、満潮時には六山だけが海に点在するという景色だったといわれています。その美しさを山部赤人が歌に詠みました。
山部赤人の歌碑
玉津島神社は、和歌の上達を願う歌人や公家など多くの人々からの信仰を集めてきた神社でもあります。住吉大社・柿本神社とともに「和歌三神」とよばれます。祀られている衣通姫尊(そとおりひめのみこと)は和歌の道に秀でていたといわれてまして、絶世の美女だったそうです。
根上り松
長い年月をかけて、根元が洗われた結果、こんな形になりました。明治時代にはこのような根上がっている松が並木のようにたくさんあったといわれています。これらの松を目指して、歌人たちが参拝をしていたそうです。
鹽竈神社
玉津島神社のすぐ隣にある鹽竈神社にも参拝しましょう。不老橋の目の前にあり、漁業豊穣の神様として大切にされてきました。祀られているのは鹽槌翁尊(しおづちおじのみこと)。他にも、子授け・不老長寿のご利益があります。
遠くからひいて見てみると、大きな窟であることがわかります。
窟の中が参拝できるようになっています。
不老橋
鹽竈神社の目の前にある橋は「不老橋」といいます。10代藩主・徳川治宝によって作られた石橋です。この橋を渡った先には、万葉の歌碑が点在している、片男波公園があります。
玉津島神社と鹽竈神社のアクセス
JR「和歌山」駅、もしくは南海「和歌山市」駅から和歌山バス(新和歌浦行)で「玉津島神社前」又は「不老橋」バス停下車すぐです。
駅からそのまま玉津島神社へ行くのであれば、徒歩は厳しいのでバスを推奨します。既に和歌浦天満宮と紀州東照宮を参拝していて、その流れで玉津島神社へ向かうのであれば、徒歩で行けます。紀州東照宮→玉津島神社を徒歩で歩いたところ、15分弱です。
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