東武トラベルの「日光東照宮 将軍着座の間特別祈祷ツアー」に参加してきました。秋口に毎年恒例でやっているツアーで、人気のプランです。日帰りで日光東照宮を楽しみ、その後はおいしいお膳をお昼ご飯にいただく、観光にはちょうど良いツアーです。
10月下旬、日光東照宮に向けて出発です。ツアーに参加するため、始発で出発しました。今回、東武トラベルから申し込みをしたプラン内容はこちらです。
- 日光東照宮を巫女さんがガイドしてくれる
- 特別祈祷
- お膳をお昼に食べる
何年か前から毎年開催されている人気の日帰りプランで、ロングセラーのツアーです。
目次
東武日光線直通東武スカイツリーライン
日光東照宮へ向かう際、東武スカイツリーラインに乗られる方もいらっしゃるかと思います。東武日光駅まで乗り換えなしで行ける直通の電車に乗りましたが、早朝の時間帯で結構混んでいます。席も埋まってしまうので、早めに列に並んでおくことをおすすめします。
また、途中で切り離しすることもあり、東武日光駅まで辿り着けるのは後ろの2両だけでしたので、ご注意ください。
東武スーパーチケットを世界遺産めぐり手形に引き換える
ツアーに申し込むと「東武スーパーチケット」が1枚もらえます。いろいろ特典がある中、好きな得点を1つ選んで利用します。
- 世界遺産めぐりバス一日乗り放題手形と交換
- 無料湯めぐり券と交換(温泉は指定済、鬼怒川周辺のみ)
- 東武鉄道売店で飲み物と引換
- 特急車内販売で飲み物と引換
- 東武日光駅前の土産屋でまんじゅうと引換
特別祈祷ツアーの場合だと、選べるといっても正直バス乗り放題の世界遺産めぐり手形か、お土産屋さんでお饅頭をもらうかくらいしかなさそうです。鬼怒川は遠いですし、飲み物もらっても微妙ですし。
世界遺産めぐり手形と引き換えるのは、東武日光駅ツーリストセンターです。改札出て左手にあります。窓口で東武スーパーチケットを渡します。営業時間は朝9時からです。
引き換えてもらった「世界遺産めぐり手形」です。小判の形をしていておもしろいですね。
東武日光駅は外へ出て左手に喫煙所があります。改札の右側にはキヨスク的な売店もあります。飲み物や軽食が欲しければ、こちらで購入できます。
東武日光駅から日光東照宮へバスで向かう
東武日光駅の目の前にバス停があります。先ほど交換してもらった「世界遺産めぐり手形」をさっそく使用して乗車します。
ここから世界遺産めぐりバスに乗って、83番「表参道」で降ります。表参道からは徒歩数分で日光東照宮に到着します。
将軍着座の間特別祈祷ツアーの集合場所
本ツアーは、日光東照宮で現地集合・現地解散です。時間までに指定された場所に集まります。集合場所は日光東照宮の社務所前です。
石鳥居から徒歩5分程度の場所にあります。
石鳥居をくぐって、まっすぐ数メートル進むと、目の前に表門へ続く階段が現れます。その正面階段の右側に「日光東照宮社務所↑」と書かれた通路がありますので進みます。通路の突き当りの門をくぐり、階段を下ります。
道なりに右方向へ進むと、上記の門があり庭園のような雰囲気のスポットを抜けると社務所があります。社務所の中へ入り、案内通りに進み受付をします。
後は時間になるまで待機です。社務所にはお手洗いもありますので、今のうちに済ませておきましょう。
ツアーの雰囲気、どんな人が参加してるか
参加者は11名(男性4名、女性7名)で、老若男女みんないました。私のような20代女性、30代女性2人組、30代前半夫婦、40~50代友だちグループ、50代夫婦など(年齢は見た目で判断)です。お子さんはいませんでした。
参加者同士の絡みは別にないですし、年齢構成もカオスなので、誰でも気軽に参加できます。ひとりでも全然平気な雰囲気です。
将軍着座の間特別祈祷ツアー開始!巫女さんの案内で境内をめぐる
10時になると、神職さんと巫女さんがみえて説明が始まりました。そのまま巫女さんの指示にしたがって、みんなでぞろぞろ移動します。ツアーの所要時間は、2時間程度です。
五重塔
最初は「五重塔」です。遠くから眺めるだけの場合は無料ですが、柵の中に入って近くで見学する場合、拝観料300円かかります(行きたい人だけ行く、別にいいやという人は門のところで待っていた)。
五重塔の中央を貫いている心柱を見ることができます。下から10cmくらい浮いています。下の層には方向に沿った干支の彫刻が施されています。
五重塔の拝観は、一応「五重塔心柱特別公開」期間にしかやっていません。常に見学できるというわけではない(ということになっています。)とはいえ、実は数年前からずっと「特別公開中」のままではあるので、結局いつでも見れるのでは…?との疑問は残っています。
表門(仁王門)
通常、仁王門から先は有料ゾーンです。階段下で拝観券を買う必要がありますが、今回はツアーなので引率の巫女さんと一緒に、別途拝観券を買うことなく、そのまま入れます(拝観券代はツアー代に含まれています)。
下神庫(しもじんこ)
下神庫では、何やら作業をしている様子でした。千人行列の次の週でしたので、祭りの片づけでもしていたのでしょうか。下神庫は普段閉まっているので、扉が開いているところを見られるのは実はレアです。
上神庫(かみじんこ)想像の象
像を見たことが無い人が書いたので「想像の象」といわれます。日光東照宮の中でも、有名な彫刻です。
神厩舎(しんきゅうしゃ)見ざる聞かざる言わざる
有名な三猿(見ざる聞かざる言わざる)の彫刻は、神厩舎にあります。神厩舎とは、神馬のいる場所です。猿の彫刻は、実は全部で8つあります。三猿は、世の中の悪いことを子どもには「見せない聞かせない言わない」ということを表現しています。
今回は運よく、神馬に会うことができました。実は、神馬にはいつでも会えるわけではありません。会うには、条件があります。
- 午前10時~12時
- 天候が良い日のみ
ツアーが10時スタートだったので、ちょうど会うことができました。13時30分集合の午後参加のツアーだと、神馬に会うことはできません。あとは天候次第です。
内番所
内番所に立ち寄り、お守りを受けたい人は受けます。ツアー中、ここでは少し自由に見れる時間を取ってくれます。内番所にあるのは修学旅行生向けのものが多い印象だったので、せっかく日光東照宮でお守りを受けるのであれば、内番所で何か選ぶのではなく、個人的には下記のものが断然おすすめです。
- 「御香守り」(拝殿内で頒布)
- 「眠り猫鈴」(奥宮で頒布)
- 「鈴鳴龍守」(鳴龍で頒布)
陽明門
日光東照宮といえば豪華絢爛な「陽明門」ですが、ツアー時は工事中でした。通行はできますが、グレーシートに覆われています。
(追記)ツアー参加時は2016年10月だったので陽明門を見ることはできませんでしたが、現在では、工事はすでに完了しています。キラキラに輝く陽明門が見られるようになりました。
唐門
神輿舎(しんよしゃ)
輿舎では、お神輿の説明をして頂けます。中央が徳川家康、右が豊臣秀吉、左が源頼朝を祀るものです。お神輿は1つ800kgあります。神輿舎にあるのは二代目のお神輿で、初代のお神輿はもっと重かったそうです。というよりも、重すぎたから作り直したのだそうです。初代のお神輿は宝物館に展示されています。
坂下門「眠り猫」
日光東照宮奥宮への入り口「坂下門」の頭上に、有名な彫刻「眠り猫」があります。左甚五郎という人物が作ったといわれています。
こちらの坂下門から階段を上って先へ行くと「日光東照宮 奥宮」があります。将軍着座の間ツアーでは、眠り猫の坂下門の前までは行きますが、その先へは行きません。奥宮へ行きたい人は、ツアー終了後に自分で拝観券を買って再度入場する必要があります。将軍着座の間ツアーは、社務所つまり日光東照宮の有料ゾーンを出たところで解散になるためです。
逆に、坂下門から奥宮への順路は階段が結構大変なので、足や腰が悪い人等、身体的に厳しい方もいらっしゃるかもしれませんが、ツアーの途中で奥宮へ行くことはないので安心して参加できます。
将軍着座の間ツアーと御朱印
せっかくなので御朱印もいただきたいですが、ツアーとなると単独行動できないから授与所に立ち寄るタイミングがなくて書いていただけないのではないかと思っていましたが、そんなことはありません。
特別祈祷が始まる前に、拝殿へみんなで向かいます。そのタイミングで巫女さんが「御朱印したい方いらっしゃいますか」と聞いてくれます。希望する人は巫女さんに御朱印帳を渡してください。特別祈祷の間に記載して、祈祷終了後に返却してくれます。御朱印帳を返して頂くときに、300円を巫女さんに手渡します。
将軍着座の間で特別祈祷
いよいよ特別祈祷が始まります。みんなで拝殿へ向かいます。以降は撮影禁止エリアとなります。拝殿の階段前で、前のグループが終わるのを待ちます。階段を上ると拝殿です。
将軍着座の間は、拝殿の右側にあります。通常は柵があって一般の参拝客は入れないのですが、ツアーで行くと案内の方が柵をどけてくださり、入れるようになります。将軍着座の間に入って、正座で(正座が辛い方は崩して平気)待ちます。神職の方があいさつの後、祈祷を開始します。
玉串奉納は立候補制
ご祈祷の終盤で、玉串奉納があります。ツアー参加者の1名が、代表して行います。立候補制だったので、手を挙げてやらせていただきました。
そのあとは通常の参拝客と一緒に拝殿でのお祓いを受け、本殿へと進み、御香守りなどの授与品を受けたい人は受けます。
拝殿内でのみ頒布「御香守り」
御香守り(600円)
箱に入っていて、開けるとふわっとお香の香りがするお守りです。香りがなくなるまでは神社に返さなくてよいといわれています。御香守りは、拝殿内の授与所でしかいただくことができません。赤と青の2種類あります。
直会をするために社務所へ
特別祈祷が終了したあとは拝殿から直接、社務所・客殿へつながる通路へと案内されます。ここは通常通れない通路なので、少しわくわくしました。
ここで再びお手洗い休憩を挟みます。このタイミングで巫女さんが、先ほど預けておいた御朱印帳を取りに行き、返却してくれます。
直会(なおらい)
直会(なおらい)とは、神社に於ける神事の最後に、神事に参加したもの一同で神酒を戴き神饌を食する行事(共飲共食儀礼)である。
客殿の2階が、直会の会場になっています。直会とは、簡単にいうと神様との結びつきを強くして、ご加護を受けるために、お祭りで神様に供えたものをお祭りに参加した全員で頂くというものです。神様と同じものを食べるということのようです。
写真に写っているものは茶色の四角いトレー以外、全部頂いて帰れます。右にあるお札の下に紫色と白色の袋が置いてありますが、これに入れて持って帰ります。
直会会場でしか購入できない饅頭(1000円)
この会場でしか購入できない葵饅頭はお土産におすすめです。軽い感じでさっぱりした小ぶりの白いお饅頭です。ここまででちょうど2時間程度です。これにてツアーは終了、解散です。
将軍ゆかりの膳をいただく
将軍着座の間特別祈祷ツアーは、昼食付プランなのでお昼ごはんが頂けます。4つのお店候補から、東武トラベルで好きな店舗を選んで申し込みました。申し込みをするときに、東武トラベルの担当の方がお店の予約をその場で取ってくれます。今回は「将軍ゆかりの膳」が頂ける「本家やまびこ」を選びました。
本家やまびこ
本家やまびこさんにして正解でした。「将軍ゆかりの膳」はどれも美味しかったですし、店員さんもとっても丁寧でした。
団体の予約時間が迫っているのに準備が終わっていないといった様子で、かなり忙しそうでした。それだけ人気のお店のようです。
- 住所:栃木県日光市安川町10-8
- 電話番号:0288-53-1556
- アクセス:日光ICより8分、JR日光駅/東武日光駅よりバス8分(西参道下車徒歩3分)
- 営業時間: 11:00~16:00
美味しい昼食が終わったら、再度、日光東照宮へ向かいました。先ほどのツアーで行かなかった「奥宮」「鳴龍」へ行きたかったのと、全体的にもっとゆっくり見るためです。
奥宮と鳴龍は行けないのか
奥宮の御宝塔
薬師堂の鳴龍
将軍着座の間特別祈祷ツアーでは、坂下門から先の「奥宮」や、薬師堂の「鳴龍」には行きませんでした。
ツアーの解散場所は、直会会場(社務所)です。社務所は日光東照宮の有料ゾーンの外にあります。有料ゾーンの外にみんなで移動して、直会をして、そこでそのまま解散となります。それからツアー中は、自由行動時間がありません。
そのため、他にも見たいところがある人は、ツアー終了解散後に通常参拝客と同じように拝観券を買い、入口の仁王門からもう一度入ることになります。
帰りの電車内から見た夕日
短時間でしたが、密度の濃いツアーでした。神社仏閣好きにはぜひおすすめしたいツアーです。また、ツアー単体だけでなく、宿泊プランにツアーが組み込まれているものもあるみたいなので、気になる方は見てみてください。
日光東照宮に1度は行ってみたいのですが、福岡からは遠く、なかなか行けません。とても丁寧に中の様子を書いてくださったので、とても参考になりました。
>>煌様 コメントとっても嬉しいです!ありがとうございます!!!