『高岡大仏』は、奈良・鎌倉に並んで日本三大仏のうちのひとつです。背後の円光背が大きな特徴です。また、大仏の下は回廊になっていて自由に入ることができます。
高岡城跡のすぐ近くにありますので、一緒に観光して行きましょう。高岡大仏では御朱印も頂くことができます。
高岡大仏の御朱印と御朱印帳
高岡大仏の御朱印がもらえる場所
高岡大仏の御朱印は、大仏向かってすぐ左隣にある授与所で頂けます。
高岡大仏
高岡大仏は、浄土宗の鳳徳山大仏寺にある大仏のことで、阿弥陀如来坐像(高さ16m)です。地元高岡の人々からは、「だいぶっつぁん」と呼ばれて永らく親しまれてきました。
高岡大仏は「日本三大仏」の中でも、街ナカに急にそびえ立っているところが特徴です。奈良大仏は東大寺大仏殿のお堂の中にあるので外から見えないし、鎌倉大仏は高徳院の森というか木々の中に鎮座しています。
これに比して高岡大仏は、唐突に町に現れるので不思議な印象です。
現在の大仏は三代目と言われています。初代と二代目は木像だったため、火事で焼失しました。
高岡大仏の初めは…鎌倉時代に源義勝という人が、二上山のふもとに高さ4.8メートルの仏像を作り、前田利長がこれを高岡開町の年(1609年)に町中に移したというのです。
大仏の下は回廊になっていて、自由に入れます。ぐるっと一周してみましょう。
今の高岡大仏は、その基壇がお堂になっていて、中には木像の大きな仏頭が安置されています。これは二代目の大仏の焼け残りと伝えられてきましたが…
▲回廊内に安置されている仏頭
二代目の焼け残りの頭と言われてきたのですが、残っている歴史書に描かれているものとは違っており、調べによると火災の翌年に寄進されたものだったようです。
▲馬頭観音菩薩石像
高岡市新西国三十三箇所の第29番霊場にもなっています。
▲時鐘
高岡大仏の境内に置かれている時鐘も歴史あるものです。江戸時代に一般庶民は時計をまだ持っていなかったので、町民に時を知らせるために、当時の高岡町奉行・寺島蔵人が鋳造しました。
しかし亀裂が入ってしまって、どうしようとなっていたところに鍋屋仁左衛門という人が、自分の財布で直しました。
高岡の名産といえば鋳物ですが、そんな鋳物の町の大仏様の鐘がぶち壊れてるとくればそれは残念過ぎるので、高岡銅器の名に恥じぬように気合いが入った鋳物職人さんが修復したのでした。
日本三大仏「高岡大仏」、歴史を感じにぜひ参拝して来てはいかがでしょうか。
高岡大仏「鳳徳寺」の参拝情報
- 住所:〒933-0039 富山県高岡市大手町11-29
- アクセス:高岡駅から徒歩12~13分、高岡駅からバス・コミュニティバスこみちオレンジで「高岡大仏前」下車すぐ(料金200円・乗車時間6分)
- 拝観料:なし
- 時間:6:00~18:00(大仏台座下回廊)
高岡大仏の隣の『高岡城跡』にも行ってみましょう。前田利長の銅像や築城当時のまま残されている石垣が見所です。100名城スタンプの設置もあります。
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